科目情報
科目名 日本国憲法 
クラス c 
授業の概要 最高裁判所の憲法判例を素材として、日本国憲法に関する主要問題を講義する。とりわけ、日本において基本的人権がどのように保障されているのかを中心に論じる。講義ではまず、基本的人権を裁判で保障する仕組みについて説明し、その後、これまで裁判で問題となった著名な事件を取り上げる。この授業が、日本国憲法の具体的なイメージをつかむ手助けになるとともに、受講者各自が憲法問題を考える契機になればと思う。 
授業の到達目標 憲法の基本的知識と憲法的なものの見方の修得を主たる目的とするが、それにとどまらず、現実の社会問題を憲法的に分析する能力の獲得も目指すつもりである。 
授業計画 T ガイダンス(1回)――本講義の目的・進め方、評価方法の説明U 裁判所と違憲審査権(2回)――警察予備隊違憲訴訟V 法の下の平等(3回)――尊属殺重罰規定違憲訴訟、非嫡出子相続分規定違憲訴訟W 表現の自由の優越的地位(3回)――チャタレー事件ほかX 信教の自由と政教分離(3回)――神戸高専剣道実技拒否事件、愛媛玉串料訴訟Y 憲法9条と平和主義(2回)――砂川事件 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキストとして、初宿正典編著『基本判例憲法25講』(成文堂、第2版、2005年)を使用する。参考書については、その都度授業にて紹介する。 
授業の形式 講義形式で行う。テキストに即して進めるが、必要な資料を適宜配布する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 原則として期末試験により評価する。論述問題のほか、用語説明や小問などを組み合わせて、講義の理解度を様々な観点から測る試験にする予定である。また、場合により簡単なレポート又は小テストを行うことも考えているが、詳細は初回のガイダンスにて説明する。 
本授業に関する情報  
その他