科目名 |
日本文学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
文学と社会の関係は、時代によって変動する。人と人との関係も、時代によって変動する。この授業では、〈プライヴァシー〉という概念が日本に紹介され、市民権を得ていく時期以降を扱い、文学作品の表象が人々の「私的な領域」をいかに描き、覗き、侵犯したのか、また読者および一般の人々の「常識」は、それにどのように応じたのかを考察する。 |
授業の到達目標 |
近代日本文学の流れと各作品への理解を広げるとともに、文学と社会の関係について考察を深化させる。 |
授業計画 |
第1回 イントロダクション 第2〜8回 プライヴァシーの誕生──三島由紀夫「宴のあと」裁判 第9〜15回 現代において私小説は可能か──柳美里「石に泳ぐ魚」裁判 第12〜15回 ネット時代の小説とプライヴァシー──セキュリティ、監視社会、ブログ小説
(※ 作品は入れ替える場合がある) |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
三島由紀夫『宴のあと』新潮文庫 柳美里『石に泳ぐ魚』新潮文庫 |
授業の形式 |
講義形式。授業中に適宜小課題を出す。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
毎回出席を取る。8割の出席(欠席は3回まで)を単位認定の必要条件とし、成績は課題・レポートの提出状況および達成度によって判定する。配点比率はとくに定めないが、期末レポートの完成度を重視する。 |
本授業に関する情報 |
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その他 |
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