科目情報
科目名 情意発達の心理学特講 
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授業の概要 近年の発達心理学およびその周辺諸科学の成果に依拠しながら、主に乳幼児期から思春期くらいにかけての子どもの様相と機序について概説し、それらに養育環境、とりわけ種々の関係性(母子関係、父子関係、きょうだい関係、仲間関係など)および社会文化の諸特質がいかなる影響を及ぼし得るかについて考察を行う。また、早期段階における情意的側面の個人差が何に起因して生じるかを遺伝と環境に関する最新の諸議論を踏まえながら解説した上で、それがその後の生涯発達過程においてどのような連続性あるいは不連続性を呈するかなどについても論考す 
授業の到達目標 人の社会・情動的側面の発達過程およびその機序について基本的な理解を得るとともに、種々の臨床・教育等の現場において、それをいかに測定・評価し、また介入・支援を行い得るかについて理論的かつ実践的に考究する力を身につける。 
授業計画 T.情意発達における遺伝と環境

・生涯発達心理学の展開と課題
・生まれと育ち:再び
・心の生得性とは何か?

U.情動と発達・情動の発達

・個人"内"現象としての情動の働き
・個人"間"現象としての情動の働き
・情動の発達プロセス
・両刃の剣としての情動:情動制御と情動的知性
・共感性と向社会的行動の発達
・パーソナリティー発達における情動と認知の絡み
・情動に関わる発達障害・病理

V.関係性と子どもの社会情緒的発達:アタッチメント理論の現在

・発達の素地としてのアタッチメント
・アタッチメントの 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 特にテキストは定めないが、以下を自学のための参考書とする。

須田治・別府哲「社会・情動発達とその支援」ミネルヴァ書房
数井みゆき・遠藤利彦編「アタッチメント:生涯にわたる絆」ミネルヴァ書房
遠藤利彦編「発達心理学の新しいかたち」誠信書房
数井みゆき・遠藤利彦編「アタッチメントと臨床領域」ミネルヴァ書房(印刷中) 
授業の形式 基本的に講義形式とするが、部分的に参加者の意見発表を求めることもある。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席点50%+レポート点50%
 
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