科目情報
科目名 現代政治論 
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授業の概要 本講義では現代の政治が直面している諸問題について考察していく。その諸問題を「アポリア」と位置づけ、1,民主主義に関わるアポリア、2,国家・共同体に関わるアポリア、3,政治的イデオロギーに関わるアポリア、の三点から分析を加えていきたい。その際、理論的、思想史的視座からの分析を中心とする予定である。したがって、現代政治の個別具体的なトピックについて論じるのではなく、それらを包括するよりマクロな問題について論じることとなる。これにより、現代の政治(学)が格闘せざるを得ない最前線の事柄についての見取り図を得ること 
授業の到達目標 現代において、「政治」というものがどのようなアポリアに逢着しているのか確認することによって、広く政治というものに対する問題意識を養うことを目標とする。 
授業計画 T はじめに:“政治化する人間”―近代における政治の隘路
U 民主主義が抱えるアポリア
1,意思決定としての民主主義の限界:アローの定理
2,代表制民主主義の問題性:代表するものとされるものの断絶
3,“全体主義”としての民主主義:アメリカ民主主義思想の原点
4,プラグマティズムと民主主義:民主主義に理論的裏付けは必要なのか
V 国家・共同体が抱えるアポリア
1,正義の諸相:ジョン・ロールズと“正義”を位置づけることの限界
2,政府は必要か:共同体とリバータリアニズム
3,コミ 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキストは使用せず、講義毎にレジュメを配布する。参考書は講義中に適宜指示する。 
授業の形式 講義形式 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 基本的には試験の評点によって評価を決定する。試験は論述式の問題を用意する予定である。なお、試験内容についてはあらかじめ発表することとする。したがって、試験時間にレポートを書くような感じの試験だと考えてもらいたい。 
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