科目情報
科目名 環境生命科学 
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授業の概要 人間が食品を摂取したとき、同時に入り込む微生物が人間の体内で増殖して、感染症に至る場合と、すでに病原性微生物に感染していた食品中で毒素(トキシン)がつくられる場合がある。トキシンは熱に安定な物質であることが多く、その食品を加熱調理しても食後、感染症を発症することがある。
食品を適正に保存し、健康な食生活を送るためには微生物学、食品衛生学に対する知識が必要である。食品の安全性は、物理的手段(加熱)、化学的な方法(防腐剤・保存料)により達せられるが、人間に備わっている本来の抵抗力こそが最大の防衛手段である 
授業の到達目標
食品は人間が食する直前まで、もともと生きていた「生物」のからだの一部であり、その生物は人間と同じ生命原理にしたがって生命活動を行っていたことを学ぶ。例えば、生きた牛は侵襲してくる病原性微生物を排除できるが、と殺されて牛肉の形になれば、これまで牛と共生していた微生物や、牛の死後、侵入してくる微生物の格好の栄養源となり、腐敗に至ることを知る。
結論として、人間が食する食品は微生物にとっても良い栄養源となり、両者は食品をめぐるライバル関係にあることを授業の到達目標とする。 
授業計画 以下の項目にしたがって進める。

1.食品とは何か。
2.食品は生物の体からできている。
3.生物の生活行動を決めている生命の原点。
4.食品は微生物の栄養源になる。
5.人間と微生物のよい関係・悪い関係。
6.代表的な病原性微生物による感染。
7.殺菌、滅菌、消毒の定義。
8.安全な食品とは何か。
9.遺伝子組換え食品について
10.食の安全と食の安心との違い。
11.健康な食生活のための心得。 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 「食と健康・生命」(瀧井幸男著:わかくさ出版)を使用する。 
授業の形式 テキストに即して講義形式で進めるが、DVD,ビデオなどの視聴覚教材も積極的に活用する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末試験の成績80点と平常点(出席状況)20点の合計で評価する。 
本授業に関する情報  
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