科目名 |
美術 |
クラス |
− |
授業の概要 |
美術は、人間の主に視覚体験を通じた表現とコミュニケーションの方法です。そして美術は、特別な人の特別な行いではありません。誰もが幼いときから、また人間がその原始の時代から、ちょうど声を出し歌うことや身体を動かしダンスをすることと同じように、生きることと分ちがたい活動として存在してきたものです。 この美術というフィールドでは、「自然」という言葉が重要な意味を持っているように思われます。自分を取り巻く世界を「自然」として受け止めること、同時に、自分の身体や精神の在り方を「内なる自然」として感じ取ること。このような姿勢が「美術という態度」を形成しています。 この授業では、歴史に残る素敵な作品たちを紹介して共に鑑賞したり、簡単な演習(例えばちょっとそこまで散歩するなど)を通して世界の感じ方について考えたり…と、美術について考えるさまざまな契機を提供したいと思います。 |
授業の到達目標 |
美術と呼ばれる人間の活動について、一人一人が考え方、楽しみ方の入口を見つけることです。 |
授業計画 |
・歩く(世界の中へ…プロローグ) ・ものと出会う、物が在る(静物という視点) ・目の前に広がる世界(風景という視点) ・ひとが居る、他者と対面する(人物という視点) ・光と色(眼の冒険) ・点・線・面(形と世界) ・身体と感覚(内なる自然) ・衣服(身体芸術) ・言葉を拾う(情報と物) ・祈り(昔の人たち) ・デザイン(美術と生活、美術と社会)
※上記のようなテーマで、作品鑑賞や演習を交えて授業を進めます。 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
前もって準備してもらうものは特にありません。必要に応じてプリントを配付する予定ですが、わたしの知る限りで今後の興味に応える図書を授業中に紹介できたらと考えています。 |
授業の形式 |
講義を中心に、ワークショップ的な演習や簡単なフィールドワークを織り交ぜる予定です。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業への出席、演習への参加、授業体験のレポートを総合的に評価します。 |
本授業に関する情報 |
作品鑑賞に関しては、どうしてもスライドや映像に頼ることになります。京都を中心に関西一円の美術館、博物館、寺社仏閣等の所蔵品、企画展をいくつか紹介していこうと思いますので、これを機会に訪れてみることをお勧めします。 |
その他 |
|