科目名 |
子ども臨床社会学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
殺人、暴力、いじめ、自殺、不登校、学級崩壊など、現代の子どもを巡るいわゆる問題行動は非常に深刻である。これらの問題解決のために、臨床心理学からのアプローチが注目されているが、それだけでは十分と言えない。なぜなら、その根底には子どもを取り巻く社会環境の変化、とりわけ人間関係を形成していくために必要なコミュニケーションの変容が大きく横たわっているからである。つまり、子どもの社会環境(大人たちの見方)を変えない限り、このような現象は再生産されるのである。 そこでこの講義では、どのようにすれば、子どもたちは社会的な人間関係を形成していけるのか、そのためにわれわれは何をしなければならないのかということについて、スポーツやキャンプや遊びといった、子どもたちのコミュニケーションの場を具体的な事例として、臨床社会学の立場から皆さんと一緒に考える。 |
授業の到達目標 |
現代社会における子どもを取り巻く問題と、その解決方法について臨床社会学の立場から検討し、子どもの課題を解決できる人になる。 |
授業計画 |
1.なぜ今、子どもの臨床社会学なのか 2.コミュニケーションできない子ども達 3.暴力を振るう子ども達 4.学力低下と言われる子ども達 5.やる気を失った子ども達 6.画一化される子ども達 7.夢を持てる子どもに育てるために 以上のテーマで、視聴覚を使って分かりやすく講義し、共に考える。 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
杉本厚夫著『自分のことは自分でしない−子どもの臨床社会学』ナカニシヤ出版 |
授業の形式 |
ビデオ等を利用して具体的な資料を提示しながら講義を進める。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
毎回のレポートにより、100点満点で採点する。 |
本授業に関する情報 |
|
その他 |
講義の場所は、キャンパスプラザ京都で行う。 |