科目情報
科目名 栽培・飼育の実践II 
クラス − 
授業の概要 前期の本授業Iに続けて,夏休みと後期の期間に集中で実施する。夏休みには9月後半に牧場における2泊の牛の飼育実習および,演習林における日帰りの森林実習を実施する。9月〜12月・1月には週に1,2回,F棟南側の畑で栽培実習を実施し,作物の栽培管理や収穫,収穫物の調理と試食などを行う。11月には1泊で学外実習を予定しており,ここでは野菜や果物の収穫,それを使った郷土料理作り,薪割り,ソバ打ち,餅つき,ニワトリの解体などを行う。最後に,これらをまとめたレポートの作成を行う。 
授業の到達目標 本授業Iと同じである。ただしIに比べて家畜飼育の割合が大きく,動物との触れ合いから,五感を通じていのちの大切さや動物との付き合い方,世話の仕方,愛情の注ぎ方などを体得し,成長することの喜びを感じ取るとともに,いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し,最終的に教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を習得する。 
授業計画 (1) 本学栽培園での栽培実習
 基本的に本授業Iと同様である。すなわち,最初の15分程度その日の実習について解説した後,作物を「育てる」実習を行った後,収穫物の調理と試食を行う。最後の10分程度はまとめの時間とする。これらは10月〜12月・1月に全部で5回程度実施するが,実施の日時は受講生の都合に合わせて決定する。
(2) 学外での実習
 9月後半に2泊3日で京都大学附属牧場にてウシの世話を中心とした飼育実習を行う。ウシの餌やり,敷きわらの取替え,餌の調合などである。飼育に関する講義や牛肉のバーベキューパーティーもある。
 9月後半に日帰りで京都大学附属演習林上賀茂試験地にて森林実習を行う。森林の維持・管理法,枝打ち,伐採,チェーンソウの使い方などを学習する。
 11月には学外実習として福井県若狭町にある上中農楽舎にて,1泊2日で郷土料理作りをはじめとする地方の農村の文化と生活を学習する。ソバを自ら打ち,地元で捕まえたイノシシで鍋料理を作り,生きたニワトリを解体して肉を取り,囲炉裏で焼き鳥にする。夜には地元の温泉を体験する。 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 動物飼育に関する書籍は書店や図書館に多くはないが置いてあるので,自分の好きな本を1冊以上は読んでみて欲しい。子ども達の飼育体験に関する資料は映像物であれば,土屋の方で貸し出す。 
授業の形式 実習が主であるが,その前後や実習中に説明等の講義を入れることになる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) おおむね,出席6割,授業中の態度2割,最後に提出するレポート2割の配分で評価する。 
本授業に関する情報 本授業IIの履修登録は授業のIの時にまとめて前期登録時に行うので,注意されたい。前期のIは月曜日の4限目に設定するが,後期のIIは集中授業となることにも注意。 
その他 学外での実習が含まれており,これには交通費,宿泊費,実習費が必要となる。交通費は学校団体として通常料金の半額,宿泊費は3食付きで1500〜5800円程度である。