科目名 |
国際化論 |
クラス |
− |
授業の概要 |
「我が国に滞在する外国人は、近年、増加の一途を辿り、平成17年末には約200万人に達している。10年前(平成7年末)と比べると約65万人の増加となっており、経済のグローバル化の中で今後も増加していくものと予想される。また、日系人を中心に、日本に定住する傾向が強まるとともに、その家族も増加している。外国人の子どもも、日本で育ち、仕事に就き、暮らしていく者が多くなっている。 一方、外国人と地域社会との間には、言葉や習慣等の違いから、軋轢、摩擦が生じている場合が少なくない。また、不安定な雇用等の労働環境から、生活が十分に安定しているとは言い難い状況もある。さらに、不就学や日本語学習が困難等の外国人の子どもの教育の問題は、その子どもの将来を考えた場合に大きな問題となることが想定される。 我が国としても、日本で働き、また、生活する外国人について、その処遇、生活環境等について一定の責任を負うべきものであり、社会の一員として日本人と同様の公共サービスを享受し生活できるような環境を整備しなければならない。」 |
授業の到達目標 |
上に書いたのは、2006年12月25日に外国人労働者問題関係省庁連絡会議から出された「『生活者としての外国人』に関する総合的対応策」の冒頭部分である。 ここに書かれていることの背景を理解すること、これを批判的に読めるようになることを到達目標とする。 この授業の担当者は、日本語教育を専門としている。したがって、授業も日本語教育という世界から垣間見た「国際化」が中心となる。 授業は、あらかじめ資料を配布し、それを全員が読んで自分なりの意見を持って参加していることを前提に行う。 |
授業計画 |
以下のテーマを1,2回かけて取り上げる予定
歴史のなかの「国際化」 日本以外の地域の「国際化」 日本社会の「国際化」 ・変化が求められるのは何か?誰か? ・「多文化共生」と「社会統合」 「日本人」の「国際化」 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
教科書は指定しない。適宜、資料を配布する。 参考書:宮島喬(2003)『共に生きられる日本へ―外国人施策とその課題 』(有斐閣選書) |
授業の形式 |
講義、小グループでのディスカッション、発表など |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常点(授業への積極的参加と貢献、課題)30%、発表30%、レポート40% |
本授業に関する情報 |
予習課題がある場合は、必ずそれを読んでから出席すること。自分の発表の日に欠席する、あるいは出席しても発表しない場合は、単位は認められない。 |
その他 |
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