科目情報
科目名 国家と教育 
クラス − 
授業の概要 近代公教育が「国家(公権力)による国民形成」たることの本質を、4つのステージに類型化した近代公教育の成立過程の検討を通じて明らかにする。具体的には、西欧諸国を理念型とする「教育の世俗化」ールネサンスと宗教改革による新たな人間間の成立、「教育の私事化」ー市民革命による近代教育理念、教育の自由の確立、「教育の社会化」ー産業革命期の庶民に対する学校形態の教育の展開、「教育の公教育化」ー世界システムと帝国主義体制の成立による国民国家の確立とその下での国民形成、の4段階から近代公教育の本質を国家と国民社会の政治的、 
授業の到達目標 国家ー公権力の国民形成機能の本質を歴史的、社会的に検討することを通じて、現代公教育システムの基本的枠組みを理解させる。 
授業計画 1.授業の全体概要の提示/日本の学校教育の特質
2.課題設定ー「国家ー国民関係」の在り方と国民形成システム
3.近代公教育の成立過程(1)ー教育の世俗化
4.近代公教育の成立過程(2)ー教育の私事化
5.近代公教育の成立過程(3)ー教育の社会化
6.近代公教育の成立過程(4)ー教育の公教育化ー国民社会の成立
7.近代公教育の成立過程(5)ー教育の公教育化ー公教育制度の成立
8.日本における近代公教育の成立ー展開過程とその特質(1)「学制」ー「教育令」
9.日本における近代公教育の成立ー展開過程とその特質( 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 参考書ー堀内孜編『現代公教育経営学』、学術図書出版、2002年
現在の教育改革は「国家と教育」の関係構造を転換するものとして進行している。教育改革の具体的な展開について、新聞報道等に留意すること。 
授業の形式 講義方式を基本とするが、受講生数によって質疑応答、討議を取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席を前提としたレポートによる。(100%)
 
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