科目名 |
障害児の発達概論 |
クラス |
− |
授業の概要 |
障害児の発達を保障する教育実践において、とりわけ重度の障害を持つ子ども、あるいは低年齢の子どもに対して、「遊び」という活動がかねてから重視されてきた。しかし、近年の「特別支援教育」体制のなかで、ともすれば「個」に視点をあてるあまり、「集団」のなかで子どもたちがどのように育つのかという視点が軽視されている傾向にあるのではないだろうか。たしかに、遊びは発達を促す取り組みの重要なひとつであることに疑いはないであろう。しかし、「遊び」とは何かを深く考察することなく、「遊び」を発達促進のための手段・スキルとして取り入れるならば、そこには考慮すべき問題が多くあると思われる。本講義においては、障害児の発達における「遊びのもつ意味」、「個と集団の関係」について、講義とディスカッションをとおして考えていきたい。 |
授業の到達目標 |
本講義には、現職の教員も参加されると伺っている。先生方のなかには、学校現場で「遊び」の実践をされてきた方も多いであろう。そこで、本講義では、最初に担当教員(土岐)から、発達のとらえ方、遊びの持つ発達的意味、遊びの教育実践の特徴について講義し、わが国における障害児教育実践における「遊び」の取り入れの状況を把握する。次いで、数人の先生方の実践報告とそれに関する議論をとおして、障害児教育における「遊び」の実践の現状と課題について深めていきたい。 |
授業計画 |
1日目 担当教員による講義 1発達とはなにか 2発達のすじみち 3遊びとはなにか 4個と集団の発達的連関 2日目 数人の受講者からの実践報告とディスカッション 3日目 その続きとまとめ |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
白澤琢・土岐邦彦著『障害児と遊びの教育実践論』(群青社 2006年)を使用する。 |
授業の形式 |
授業計画参照。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席状況と授業時間最後に課すレポートで総合的に評価する。なお、実践報告をしてくれる受講者にはその報告をレポートに換える。 |
本授業に関する情報 |
特になし。 |
その他 |
本講義の窓口を田中道治先生にお願いしてありますので、質問等は田中先生までお願いします。 |