科目名 |
社会哲学特講 |
クラス |
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授業の概要 |
「自分とは違う他人の考えや生き方でも否定せず、むしろ尊重せねばならない。」一般に、このような態度は「寛容」と呼ばれ、自由主義社会の基礎にある重要な価値だといえます。この講義では、宗教や民族、性など様々な具体的問題にも触れつつ、寛容をめぐる思想史をたどりながら寛容の原理的な問題について考察します。 |
授業の到達目標 |
「異質なものの共存」を前提とする自由主義社会において生じる様々な問題について、どのように考えればよいかについて理解を深めることを目標とします。 |
授業計画 |
第1週 授業のガイダンス 第2-3週 1 「寛容」という問題(1.1寛容とは何か/1.2寛容が問われる場面/1.3寛容のパラドクス) 第4-8週 2 「寛容」の思想史(2.1プラトン/2.2ソフィスト/2.3ロックの宗教的寛容論/2.4ミルの自由主義/2.5ロールズの寛容論) 第9週 中間試験 第10-12週 寛容の理由(3.1相対主義/3.2自由主義/3.3自己決定の尊重) 第13-14週 寛容の限界(4.1自由主義の限界/4.2他者の承認と自尊心) |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
テキストは使用せず、参考資料のプリントを活用しながら授業を進めます。 参考書: S.メンダス『寛容と自由主義の限界』ナカニシヤ出版 |
授業の形式 |
資料プリントを用いながら、講義形式でおこないます。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席などの平常点30点+中間試験30点+期末試験40点の合計で評価します。なお、試験はいずれもノート・資料等参照不可です。 |
本授業に関する情報 |
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その他 |
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