科目名 |
天然物化学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
人間の生活に密接に関わるさまざまな天然有機化合物の成り立ちについて学習する。各々のテーマの背景にある活性分子の構造解析法・反応・立体化学・生合成・活性発現部位など有機化学的視点に注目し,生理・生態学的機能との関連を探る。 |
授業の到達目標 |
自然界に存在するさまざまな有機化学物質の生物学的機能について理解を深める。とくに,われわれの生活に関係の深い生理・生態活性物質の分子構造・分析法・生合成・役割・利用について学習し,化学をより身近なものとして捉える。 |
授業計画 |
以下のテーマについて生物有機化学的視点から学習する。 香:花の香(テルペン生合成),香りの分析法(クロマトグラフィー/質量分析法) 味:甘味の化学(立体化学),スパイスの香味(フェニルプロパノイド生合成) 色:花の色(アントシアンなど),天然染料,視覚のしくみ(カロチノイド) フェロモン:昆虫の化学コミュニケーション(害虫防除への応用) 毒:動植物の毒,神経作用物質(アルカロイドの化学) 薬:抗生物質,薬物の化学構造と活性の相関,発癌・制癌物質の作用メカニズム
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
本授業はプリントおよび「基礎有機化学」の講義で使用する教科書を活用する(有機化学の入門書であればどれでもよいが,必携) |
授業の形式 |
一般講義のほか,映像(パワーポイント/ビデオ)等による学習(視聴覚),香気成分(嗅覚),甘味成分の官能試験(味覚),分子模型による立体構造解析(立体視と触覚),野外での自然観察(体感)など各時間に「天然物化学」を必ず自分自身で実体験する。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席点・ショートレポート(20%)および期末試験(80%) |
本授業に関する情報 |
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その他 |
本講義の理解には,有機化学の基礎知識が必須。あらかじめ,あるいは平行して「基礎有機化学」の授業を履修することが望ましい。 |