科目名 |
基礎セミナー |
クラス |
数学 |
授業の概要 |
小学校では算数、中学校・高等学校では数学を学んできたが、それらにおいてはあらゆる概念の厳密な定義や議論は行われなかった.例えば、高校の数学では、関数にせよ、数列にせよ、極限にせよ、それらの取り扱いは(指導要領の表現によると)直観的に扱うことになっている.学ぶ側は直観的でもかまわないが、教える側はこの直観を裏付ける確固とした論証力が備わっていなければならない.しかし、これは容易にできることではなく、たゆまぬ訓練が必要である.この入り口として、本講座では後に学ぶ解析学や幾何学でも不可欠なε−δ論法とよばれる方法を学び、極限や連続性といった概念の厳密な定義を学ぶ.ただ学ぶだけでなく、順番に発表(講義)なども行ってもらってアカデミックな場所で行われる現代数学の様子を感じてもらう予定である. |
授業の到達目標 |
ε−δ論法を使い、数列の極限、関数の極限、実数の連続性、収束条件、連続性の表現ができるようになる. |
授業計画 |
1.基礎セミナーのねらいについて 2.図書館の利用法・ガイダンス 3.合宿研修について 4.ε−δ論法はなぜ必要か 5.数列の極限 6.関数の極限 7.実数の連続性 8.収束条件 9.連続性 10.発表会・討論 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
テキスト:イプシロン−デルタ (数学ワンポイント双書 20) 共立出版、 田島 一郎 (著) |
授業の形式 |
最初の数回は教員が講義し、それ以降は学生が順番に担当個所を発表し、教え方について、討論する. |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
(1) 出席点 (40%) (2) 調査・発表時の取り組み方や発表・討論内容 (30%) (3) レポート (30%) |
本授業に関する情報 |
基礎セミナーは、毎回、出席するということが大切であり、止むを得ず欠席するときは、前もって連絡するという常識を、最低限身に付けること。 |
その他 |
合宿研修は関西セミナーを使う. |