科目名 |
栽培・飼育の実践I |
クラス |
− |
授業の概要 |
作物や家畜などの生き物に心と体で触れ合い,五感を通じ「いのち」を感じ取ってその存在を体得するとともに,それらを育てる行為を通じて「生き物(引いては「子ども」)の世話を焼く」ことの辛さや心配りの大切さを理解するとともに,「成長」の喜びを体験して,いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し,教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を修得する。 |
授業の到達目標 |
作物や家畜の世話の仕方・育て方の基本を理解すること。作物や家畜への愛情の注ぎ方を体得するとともに、それを子ども達へも応用できるようになること。 |
授業計画 |
岡本,土屋両教員が共同して指導に当たる。最初の20分程度,その日の実習について全員に解説した後,作物を「育てる」実習をおこなう。最後の10分程度はまとめの時間とする。収穫物があれば,可能な限り調理・加工を含めた試食を行う。また可能であれば,春季には学外にて田植え実習,夏季には学外にて圃場見学を行い,果樹の収穫・試食を行う予定である。 毎時の計画は,その年に何を栽培するかによって変わる。また,その日の天候やそれまでの気候によっても異なり,一概には示せない。 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
栽培に関する本はたくさん市販されているので,自分が読みたい本を書店などで選べばよい。また,NHKの番組「趣味の園芸」のテキスト各月号や日本農業新聞の中で週1回出される野菜栽培特集頁なども大いに参考になる。学校教員向けの栽培の本として,農山漁村文化協会「学校園の栽培便利帳」と「学校園の観察実験便利帳」があり,本授業では前者をテキストとして使用するので,受講者は生協で購入すること。 |
授業の形式 |
最初の15分程度がその日行う内容の説明などを行う講義で,その後100分程度が畑での栽培実習となる。その後収穫物がある場合には教室に戻って収穫物を調理し試食する。最後の5分程度,まとめを行う。教室はF棟で,月曜日の3,4限目を連続して実施する。畑はF棟の南側にある圃場を用いる。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席を重視するが,授業態度やまとめの時の小レポートなどを評価に加える。評価の比率は概ね,出席6割,授業態度2割,レポート2割である。 |
本授業に関する情報 |
学内の菜園は藤森キャンパスF棟南側の花壇跡地および場合によってはプール西側の空き地を使用する。いずれも未整備の土地が存在しており,開墾実習を兼ねることになる。実習中の怪我など不測の事態に備えるために,受講学生は傷害保険に入っておく方が望ましい。実習のために,野外で活動できる服装や靴などが必要である。 |
その他 |
本授業のIとIIは連続物であるので,II(集中授業)の履修登録はIと同時にまとめて前期登録時に行う。IIの一部は,京大附属牧場にて2泊3日で牛の飼育実習と京大演習林上賀茂試験地にて日帰りで森林実習および福井県若狭町のかみなか農楽舎にて2泊3日で野菜の収穫,郷土料理作り,魚の干物作り,ニワトリの解体,ウマの世話などの実習を行う予定であるので,留意されたい。 |