科目名 |
初等算数科教育 |
クラス |
f |
授業の概要 |
小学校の算数を行うにあたっては,単に解法を教えたり,記憶・習熟を繰り返したりするだけでは十分ではない。本来的に,算数を教育する意義と目的を明確にして,授業を設計していかなくてはならない。そこで,本講義では,現在の社会的動向を教育史の視点から再検討し,子どもの認識の発達に応じた算数教育のあり方と,具体的な授業づくりの方法について取り扱う。 |
授業の到達目標 |
1)現在の小学生の数学的認識の特徴について理解し,年齢段階による発達の過程を説明することができる。 2)算数教育の歴史の概略について理解し,現在の算数教育に向けられた社会的要請を歴史的背景の中で捉えることができる。 3)算数の第1学年から第6学年までの各領域内容の概略を理解し,その系統性について説明することができる。 4)児童の多様性に応じた算数の授業づくりの基本的な方針を理解し,それを具体的な数学の授業設計に活かすことができる。 5)開発した授業プランを,他者に理解しやすい形で文章化したり発表したりすることができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 算数・数学についてのイメージ:好き−嫌い,得意−苦手 |
2 | 算数教育の論争:生活か系統か |
3 | 算数教育の歴史1:明治時代から第二次世界大戦まで |
4 | 算数教育の歴史2:第二次世界大戦から現在まで(学力テスト含む) |
5 | 算数科の系統:第1学年から第6学年で扱う算数科の内容 |
6 | 算数科の領域:数と計算,量と測定,図形,数量関係 |
7 | 子どもの数学的認識I:数と計算 |
8 | 数と計算に関する指導:概算,多様な筆算形式 |
9 | 子どもの数学的認識II:量と測定(速さの事例) |
10 | 量と測定に関する指導:複合量(速さ) |
11 | 子どもの数学的認識III:図形(回転運動と対称運動,立体認識) |
12 | 図形に関する指導:立体,曲線 |
13 | 子どもの数学的認識IV:集合,論理 |
14 | 集合・論理に関する指導:命題と推論形式 |
15 | 最終試験 |
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
・レジュメ等を用意します。 ・参考書については,講義中に随時紹介します。 |
授業の形式 |
講義・演習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
原則として,最終試験30%,講義内での各課題のレポート20%,授業出席(授業態度含)30%で評価します。 |
本授業に関する情報 |
1)実習が伴う講義では,用具(定規,コンパス,分度器等)が必要となりますので,忘れないようにしてください(事前の講義で連絡します)。 2)最終テストでは,各講義で扱った内容の中からいくつかを取り上げて,詳しく記述することを求めますので,各講義でしっかりとノートを取り,確実に理解するようにしておいてください。 3)欠席・遅刻等については,正当な理由(病欠,忌引き,各種交通機関の遅延等)のある場合,講義科目,講義日時,学籍番号,回生,名前,理由を用紙に記入して,提出するようにしてください。内容に応じて配慮します。 |
その他 |
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