科目情報
科目名 哲学概論 
クラス − 
授業の概要 ・「哲学」に関心ある学生および「教職科目として」履修する学生、どちらの学生にも共通して重要なことがらを中心に授業を構成する。ただし、課題や成績評価に関しては、基本的に「教職科目」の基準を用いる(詳しくは初回授業で説明する)。

・多様な意見や価値を尊重し、共生するには、よいコミュニケーションを支えるものを知ることや、諸問題を整理し、考え方や話し合いのよさを確かめることが欠かせない。また、現代社会に生きるうえで、自分をとりまくさまざまな事象や自分自身のありようについてどのような「知」が可能なのかを明らかにすることの意義は大きい。さらに、ただ特定の権威に従ったり、仲間の意見や周囲の評価に合わせたり、不用意に何かを確信する前に、適切に「ことば」や「論理」を用いてことがらを明らかにすることもまた重要だ。「哲学」を学び、具体的に、自らそれらを実践しよう。

・単位取得には、継続的な授業参加・復習・「小テスト」や「課題」への取り組みが必要です。「予習」は毎回必要なわけではないが、受け身の受講ではなく、自主的で積極的な学習を奨励する。 
授業の到達目標 ・基礎的なレベルではあるが、「法・政治・経済・倫理」、「科学・技術・生命」、「芸術・文化」、「性・恋愛」、「言論」、「コミュニケーション」、「教育」に関して、「哲学的に」考え、表現することができるようになる。

・西洋哲学の歴史(の一部)を学び、それを自らの哲学的考察に生かせるとともに、それを人に教えるときの要点を知る。

・現在の日本の社会や教育において具体的に「哲学」はどのように生かされるかについて、君自身のアイデアを明確にする。 
授業計画 ・「哲学」に取り組む方法にはいろいろあるが、その基本は「古典を読むこと」と「(自分にとって切実な問題であれば最善だと思うが、いずれにしても)問い、考え、表現すること」にある。

1?2    ガイダンス
      また、「テレビドラマ」を通して、具体的に「哲学すること」に取り組もう。
3     「哲学の古典」を読もう??プラトン『パイドロス』(「性・恋愛」、「言論」も、作品の主題です)
      *以降の授業時間の一部を使って、これを継続する予定です。
4?5   「笑い」を通して、「会話の基礎」や「常識」について考えよう??「コミュニケーションの哲学」
6?7   「権威」と「正義」について考えよう??「社会科(法・政治・経済・倫理)の哲学」
      *「自由」・「正義」・「必要」に関する「グループワーク」を実施する予定です。
8      調整日
9?10   「未来の医療」について考えよう??「自然科学(科学・技術・生命)の哲学」
11?12  「ダンス」・「装飾」・「流行」について考えよう??アラン 『芸術の体系』を手がかりに
13?14  「学校教育の哲学」
(順不同)

・また、「哲学の歴史」を、適宜、取り入れる。 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 ●プラトン『パイドロス』、岩波文庫(価格は、600円程度)。
また、論文、プリントなどを配布することがある。さらに、参考書及び自学自習についての情報は、授業においてその都度指示する。  
授業の形式 ・講義形式
ただし、「映像資料(映画やテレビ番組)」や「読解資料(論文や本の一部)」を用いたり、(おもに「人の話を聞き、自分の意見を述べる」)「グループワーク」を行ったり、課題や小テストを実施したりして、学生が受け身でなく「能動的に」学べるように配慮する。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常成績(50点)、試験成績(50点)により、総合的に評価する。
平常成績は、おもに出席率・積極性・理解度をもとにする。
試験成績は、学期末試験と小テスト(実施時期および内容については授業内でのみ通知する)の結果をもとにする。 
本授業に関する情報 ・継続的で、積極的な授業参加を望みます。
・ただ毎回座っていればそれだけで単位がとれて当然だとか、授業中の私語や授業と関係のない用事などに厳しく対処されるのは嫌だとか思う学生は、この授業に合わないと思います。その点では、はっきり言って厳しい授業です。
・とはいえ、上記のことが守られれば、(実際には受講を通して判断してもらうしかないけれど)基本的に、親しみやすく、ていねいな、そんな授業でありたいと思っています。  
その他