科目名 |
栽培実習I |
クラス |
− |
授業の概要 |
学内のF棟南側にある畑を使って野菜や草花を学生自らが栽培する.種まき,苗の植え付けから収穫までの栽培過程を,可能な限り実践する.収穫物がある時はすぐに教室内にて調理し試食する。こうした体験を通じて作物栽培の達成感と満足感を味わう.栽培には肥料まき,草取り,耕起,畑の開拓などのつらい作業も伴うが,これらを経てはじめて立派な収穫物が得られること,作物は毎日わずかずつしか大きくならず時間がかかることなどを知り,育てることには「待つ,辛抱する,作物を愛する」ことが大切な要素であることを理解する. |
授業の到達目標 |
作物を学生自らが栽培する過程で,作物の特徴や環境との関わりを体得する.生き物を育てるには,そのための知識だけでなく,小さなことも見逃さない確たる観察眼と,その生き物が無事に成長してほしいと願う愛情が必須となる.本授業は,「育てる心」と「食べ物作りの大変さ・重要さ」を学生諸君が体験を通じて理解することを,最大の目標としている.額に汗して育てた作物が成長したときの喜びと収穫後の味わいは,何事にも換えられない.合い言葉は『耕せ京教』である. |
授業計画 |
授業計画の具体的内容については,「栽培と飼育の実践I,II」の頁を参照されたい.技術領域の学生は栽培実習I, IIを履修すること.本授業は春から冬まで一年間の栽培過程を通して学習することで完結するので,本来はIとIIの両方をこの順番で受講するのがよい.主な収穫はIIの方で行うことが多いことに留意すること。 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
日本農業教育学会編 『学校園の栽培便利帳』,『学校園の観察実験便利帳』(農山漁村文化協会) (とくに前の本は重要な参考書であるので,受講生は授業開始までに用意しておくこと) |
授業の形式 |
まず畑に近いF棟の講義室にてその日の実習の内容や意義をプリントやテキスト等を用いて解説した後,F棟南側の畑にて栽培実習を体験する.調理や試食は教室内に戻って行う。授業前に更衣を済ませておくこと。男女別に更衣用の教室を2つ用意してある。京都大学大学院農学研究科附属農場の学外見学も予定している. |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
収穫物の出来・不出来だけではなく,収穫に至るまでの学生一人ひとりの栽培努力も評価の主要な対象となる.指導する教員は2名であり,学生の安全確保と評価の公正化を図る.授業の出席回数と授業中の真摯な態度は最も主要な評価対象である.授業中に逃亡した学生の評価は厳しくなる. |
本授業に関する情報 |
本授業と「栽培と飼育の実践I」のどちらかしか受講することはできない。 |
その他 |
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