科目情報
科目名 園芸と環境II 
クラス − 
授業の概要  この授業は講義、見学、プログラム作成・実習で構成する。
1)講義
 日本の庭文化・花文化を歴史的に整理する。
2)見学
 京都市立蜂ケ岡中学で行われている花育を見学。校長から取り組み、およびその効果についてお話いただく。
3)花育プログラム作成
 環境教育実践センターにおいて、幼児用花育プログラムを作成。
4)実習
 センターをフィールドに幼児又は小学校低学年を対象にワークショップを行う。
5)レポート作成
 日本の共生のライフスタイル継承のための花育のあり方の考察
 
授業の到達目標  日本人は季節の移り変わりを花で愛で、自然の恵みに感謝しながら生きてきた。日本の共生の文化は花文化に継承されていると言っても過言ではない。花緑は私達の社会に「感動、交流、環境浄化・緩和、教育、健康、経済、研究開発」効果をもたらす。花緑がもたらすこれらの効果を十分に盛り込んだ花育プログラムは、生物、環境、社会等の単体学習だけ循環型社会作り、社会参加を実践的、総合的に学ぶ機会を与え、循環型社会作り、共生の文化の継承に効果を上げる。
 この授業では、日本における「花育」の重要性を整理するとともに、花育を成功例を見学・学生に「花育」プログラムの作成・ワークショップを行い、花育の実践的な教育方法を学ぶ
 
授業計画 1)日本と西洋の花文化と庭の歴史比較
2)日本における節句の意味
3)共生のくらしと花文化
4)ブラジルクリチバ市における花育
5)蜂ヶ岡中学の挑戦1−あじさいづくり
6)蜂ヶ岡中学の挑戦2−緑のカーデン
7)蜂ヶ岡中学の挑戦3−学校から始まるあじさいのまちづくり
8)蜂ヶ岡中学の挑戦4−花育をいかに継承させるか。
9)花育プランニング1−前提条件の整理
10)花育プラン作成2−グループ別案作成
11)ワークショップ準備
12)花育ワークショップ
13)花育ワークショップ
14)花育ワークショップ
15)花育ワークショップ
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 参考図書
  随時紹介する。
 
授業の形式 講義、見学、プログラム作成・実習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席状況、レポートを総合的に評価する。 
本授業に関する情報  授業を担当していただく辻本智子先生は、辻本智子環境デザイン研究所の所長として、多くの都市公園や植物園等の環境景観をデザインしてこられ、こうした観点からの活動をされている日本での第1人者です。現在は、主として、淡路島の兵庫県立淡路夢舞台温室の景観及び植栽デザインをはじめ、種々のプロジュースをこの温室が設立されて以来、同研究所所員とともに担当されています。少しでも関心のある方の積極的な受講を期待します。そして、辻本智子先生の元気や力を是非もらってください。(梁川正記) 
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