科目名 |
発達障害心理特論I |
クラス |
− |
授業の概要 |
知的障害心理に関する「発達ー差異論争」を取り上げて、発達論の内容及び課題、差異・欠陥論の内容及び課題を考察する。1969年以降、今日まで続く論争の解決に向け、知的障害、自閉症、軽度発達障害、そして遺伝性障害にも着目して認知発達の機制や認知発達の個人差を中心に両理論の再検討を行い、併せて認知科学及び神経心理学の知見を適用する。 [DP科目「認知」] |
授業の到達目標 |
1.障害児心理学の歴史を理解し、今日の研究課題を探る。 2.障害児心理学の方法論を理解する。 3.「発達ー差異論争」及びその論点を理解し、「発達」及び「認知発達」の視点を再検討する。 4.障害児心理学と教育実践の関係を深める。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | イントロダクション |
2 | 障害児教育の実際(授業、生活単元学習、日常生活の指導、総合的学習の時間)を知り、障害幼児・児童の行動及び学習特性(知覚・認知・言語・動機付けなど)を考える。同時に、教材・教具の利用の仕方及び個別指導 計画の適用について理解する。 |
3 | 障害児を対象にした研究を歴史的に振り返り、障害観や療育・教育観並びに研究方法論の変遷を辿る(1) |
4 | 同上(2) |
5 | 発達ー差異論争(1)知的障害の認知的硬さ |
6 | 発達ー差異論争(2)認知的硬さと動機付け |
7 | 発達ー差異論争(3)正と負の反応傾向と施設症・母性剥奪・愛着 |
8 | 発達ー差異論争(4)強化子階層 |
9 | 発達差異ー論争(5)成功期待と確率学習 |
10 | 発達ー差異論争(6)外的指向性 |
11 | 発達ー差異論争の論点と発達心理学(認知の発生・発達機制・環境要因の影響・査定) |
12 | 発達ー差異論争と認知科学(メタ認知に焦点を当てて) |
13 | 発達ー差異論争と神経心理学(前頭葉機能仮説とワーキングメモリ) |
14 | 障害児心理学と教育実践(1)発達心理学・教育心理学・応用行動分析 |
15 | 障害児心理学と教育実践(2)討論 |
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
知的障害者の人格発達 田中道治編訳 田研出版 発達障害のある子どもの自己を育てる 田中道治・都筑学・別府哲・小島道生 ナカニシヤ出版 障害児の発達と学習 清野茂博・田中道治編著 コレール社 |
授業の形式 |
講義 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席(50%) レポート(50%) |
本授業に関する情報 |
特別支援教育という新たな教育システムがスタートしました。生活の主人公であり、学習の主体者である障害 児が意欲的に学校生活や家庭・地域生活をしているか、交流や観察を通して考えてください。 |
その他 |
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