科目名 |
臨床心理言語学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
前言語期から話しことばの獲得に至る言語・コミュニケーションの発達過程を認知と対人関係の育ちを軸に講義する.その基礎的な知識を踏まえ,知的障害や自閉症による言語・コミュニケーション障害の特徴的な問題と,その評価,指導方法を解説する.評価については,ITPA言語学習診断検査と日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙の実習を行い,指導に活かすための解釈を事例を通して説明する.言語・コミュニケーション指導は,シンボルや写真,サインを使った補助代替コミュニケーションの方法を中心に講義する.また,指導に活用できるソフトやマルティメディアDAISY等についても紹介する. |
授業の到達目標 |
1.子どもの言語発達について理解する. 2.言語能力検査について検査方法と結果の分析について理解する. 3.知的障害の子どものコミュニケーション・言語障害の特徴を理解し,実際に役立つ指導方法を学ぶ. |
授業計画 |
1.子どもの言語発達について 1)前言語期(0歳〜1歳) 2)話しことばの出現(1歳〜1歳半) 3)語彙の増加と文の獲得(1歳半以降)4)文を話す(学童期前後) 2.障害をもつ子どもの言語・コミュニケーション障害について 1)知的障害児の言語障害の特徴 2)ダウン症児の言語障害の特徴 3)自閉症児の言語障害の特徴 3.言語能力検査の実習 1)ITPA言語学習能力診断検査 2)日本語マッカーサー乳児期言語発達質問紙 4.言語・コミュニケーション指導方法 1)補助代替コミュニケーション指導の実際と事例検討 2)言語・コミュニケーション指導の教材紹介 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
指定テキストは用いない. 参考書については,岡本夏木著「子どもとことば」岩波新書. 秦野悦子編「ことばの発達入門」大修館書店. 藤澤和子・岡田さゆり・槇場政晴著「あそんでつくってコミュニケーション:PICシンボルとJIS絵記号を活用した特別支援教育のための教材集」エンパワメント研究所. 飯高京子・大伴潔等編「シリーズ言語臨床事例集:言語発達遅滞(2)」学苑社.そのほか授業の中で紹介する. |
授業の形式 |
講義,言語検査は実習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席(60%),レポート(40%) |
本授業に関する情報 |
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その他 |
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