科目情報
科目名 近現代史I 
クラス − 
授業の概要 班ごとに分かれ、中学校の歴史教科書を実際につくっていく。既存の教科書のどの部分をどのような理由で変えるか、どのような写真やグラフを入れるか、どのような発問とまとめを行うかを、見開き(2ページ)ごとに発表する。その発表をもとに全員で討論する。 
授業の到達目標 教科書の背景にどのような研究があるのか、その研究がどのような根拠に支えられているかをイメージできるようになる。また、図版やグラフの使い方に慣れる。 
授業計画
内容
1はじめに(オリエンテーション、班分け) 
2なし得る工夫について(教員による解説):カラー化で何ができるか? 小学校教科書との接続の問題。 
3発表のモデル(教員が大正期を題材にモデルを示す):アジアの民族運動の部分を取り上げる。 
4班ごとの作業 
5班ごとの作業 
6班ごとの作業 
7発表(満州事変と軍部の台頭):満州事変の原因、軍部の力が強まったのはなぜか。 
8発表(日中戦争と国家総動員法):華北分離工作の記述、大政翼賛会や配給・隣組の取捨選択について。 
9発表(ヨーロッパ情勢の変化):ドイツのユダヤ人政策の変容、ソ連の侵略行動をどう描くか。 
10発表(三国同盟から太平洋戦争へ):日本がアメリカとの戦争を決断した理由をどう記述するか。 
11発表(戦況の悪化と国民の暮らし):国民生活、朝鮮や中国からの労務動員をどう説明するか。 
12発表(沖縄戦、原爆、日本の降伏):沖縄戦の被害、降伏が遅れた理由をどう説明するか。 
13発表(特設ページについて):お年寄りへの聞き取り、平和博物館、戦争遺跡のうち、何を残すか? 
14班ごとに考察(知識の定着のためにどのような発問をするか) 
15班ごとに考察(発問に対する回答について) 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 参考となる本を近現代史演習室に置いておくので、適宜参照してほしい。(井上寿一『昭和史の逆説』、植民地文化学会ほか『「満洲国」とは何だったのか』、服部龍二『広田弘毅』、秦郁彦『南京事件(増補版)』、山中恒『間違いだらけの少年H』、水野直樹『創氏改名』、芝健介『ホロコースト』、安達宏昭『戦前期日本と東南アジア』、杉原達『中国人強制連行』、広島市・長崎市原爆災害誌編集委員会『原爆災害』、歴史教育者協議会『平和博物館・戦争資料館ガイドブック』など) 
授業の形式 演習−受講者数に応じて班を分ける。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加状況(50%)と発表内容(50%)。レポートは課さない。 
本授業に関する情報 受講者数に応じ、適宜スケジュールや扱う範囲を調整する。また、
http://www5b.biglobe.ne.jp/~leaper/jyugotane.htmで、授業内容に対応した情報を公開しているので、参考にしてほしい。 
その他 平成17年度以前入学生用。平成21年度まで開講する。