科目情報
科目名 生命科学演習 
クラス − 
授業の概要 広く生命科学の領域で、英語で書かれた入門的な教科書、できるだけタイムリーな解説文、原著論文などから適当な教材を選んで講読する。 
授業の到達目標 生命科学分野の英語の原著論文を読む力を身につける。特に、文法的な構造を理解したうえで、きちんとした日本語訳ができる力を身につけること。 
授業計画 最初に教科書的な文章を読み、順に解説文、総説文、原著論文と読み進める。一つの教材について3〜4回授業を行い、全体として5つ程度の教材を演習する。
昨年までの教材の例は、以下の通りである。
1. Stem cells − hype and hope(哺乳類の胚性幹細胞 (ES cell) 、造血幹細胞、神経系幹細胞、などの幹細胞に関する最新の知見と臨床医学への応用、生命倫理の問題、世界各国における法的規制の状況などに関する解説記事)
2. Exposure to bisphenol A advances puberty(環境ホルモンのビスフェノールAに母体を通して胎児が曝露されると、既知の濃度より微量でも生後の女児の性成熟を早めることを示す短報記事)
3. Controlling the cellular brakes(癌の治療のために、血管内皮細胞の分化のための転写因子と結合して分化を阻止する因子を巧妙に利用し、癌の血管新生を阻害するという論文の解説記事)
4. A sulfurous start for protein synthsis?(生命の起源が原始の深海の海底噴気孔である可能性を示す論文の解説記事)
5. Real engines of creation(プロトン−ATP合成酵素が世界最小のrotary motorであることを、その回転を写すことで示した記事)
6. New mice for old questions(ある遺伝子の欠損により老化が促進される劣性突然変異マウスが作成され、その遺伝子が老化の進行を抑制的に制御するという解説記事)
7. Reforming Japan's science for the next century(21世紀に向けての日本の科学改革のための提言) 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 前項を参照。 
授業の形式 授業は、1回に、2ページ程度を受講生で分担して和訳する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席を重視する(50%)。そのうえで、分担した部分をしっかり日本語に訳せるかどうかなど、授業の到達目標に照らして判断する(50%)。 
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