科目名 |
地質学I |
クラス |
− |
授業の概要 |
古生物学の基本を学ぶ。特に古生物がもつ生物としての側面と,堆積物としての側面の両方について,その基礎的な内容について述べるとともに,我々が生活の場としている自然環境の変遷についても触れ,環境の変化と古生物相の関わりについても論じる。また,地球規模の気候変動やそれらに伴う堆積物の変化と古生物相の関わりについて述べるとともに,生物以外の化石や化石化作用の基本についても述べる予定である。 |
授業の到達目標 |
地球史46億年の中で我々が生活している現在は,その長い時間経過の一断面である。地球上にある多種多様な自然環境,そしてそこに生活する様々な生物,また我々そのものもその長い地球史の中から発生し進化してきたのである。少なくとも地球上に生活する生物は,およそ40億年の歴史を持っている。このように考えると,現在の自然環境を理解するためには,それがもつ歴史性(時間的変化)を十分理解することが不可欠といえる。 本講義では身近な視点に立ち,移り変わる地球環境とそこに生きてきた生物相の変化(進化)を中心に古生物学の基礎を学ぶ。さらに堆積物としての古生物についても理解を深め化石化作用の基本について学ぶ。 さらに,我々が生活する日本列島ならびに京都のもつ自然環境の特徴について,身近な自然環境に着目して近畿地域の総合的な自然について,その基本的な視点を養うことを本講義の目標とする。 |
授業計画 |
(1)自然認識の重要性と古生物について (2)日本の自然の特徴・京都盆地のおいたち (3)日本の自然と氷河時代との関係 (4)生きている化石 (5)生命の誕生 (6)海から陸への変化 (7)両生類と爬虫類の繁栄 (8)脊椎動物の進化の歴史 (9)哺乳類の繁栄と進化 (10)サルからヒトへ (11)化石人類の研究 (12)生物以外の化石とは? (13)タフォノミーを考える (14)様々な化石痕 (15)足跡化石と環境解析,まとめ |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
必要に応じてプリントを配布する。 なお,以下のような書籍を紹介する。新版地学教育講座7「地球の歴史」地学団体研究会編・東海大学出版会 新版地学教育講座8「日本列島のおいたち」地学団体研究会編・東海大学出版会など。 |
授業の形式 |
プリント,板書,スライド等により解説をおこなう。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席ならびに試験により成績を評価する。 |
本授業に関する情報 |
日頃から科学系のテレビ番組,雑誌等に興味を抱くことを心がけることが重要。色々と興味を持ち,疑問に思うことが基本です。 |
その他 |
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