科目情報
科目名 生命科学実験 
クラス − 
授業の概要 栄養摂取、増殖、成長、運動、感覚などの生命に本質的な現象、さらに、発生、分化、老化などのより高次の現象を研究する場合、細胞はきわめて有効な実験材料である。ここでは、哺乳類の血液細胞、繊維芽細胞、各種癌細胞を使って、細胞培養、細胞の機能誘導とその測定など細胞の取り扱いに関する基礎的実験を行う。 
授業の到達目標 各実験を通じて、器具の滅菌、無菌操作、哺乳類の細胞培養、いくつかの免疫機能の測定を習得し、さらに、コンピュータで実験データを計算処理してグラフ化する方法と統計学的検定を行う方法を習得する。 
授業計画 1. 無菌操作の基本と器具の準備(1回)
2. 細胞の洗浄液と培養液の準備(1回)
3. マウスのTリンフォーマ(EL−4)細胞の培養 −− 培養密度と倍加時間の関係、
 表計算とデータのグラフ化(2回)
4. マウスの解剖と免疫系器官を中心とした主な器官の観察(1回)
5. 細網内皮系による侵入異物の捕捉の観察を通した血液とリンパの流れとリンパ組織の理解(2回)
6. 異種赤血球によるマウスの免疫と抗原特異的抗体産生細胞の検出(2回)
7. 正常組織からの線維芽細胞の分離培養と癌の転移巣からの癌細胞の分離培養(1回)
8. マウス脾臓細胞によるin vitro でのポリクローナルな抗体産生反応の誘導(1回)
9. ELISAによる脾臓細胞培養上清中のIgM抗体およびIgG抗体の検出(2回)
10. ELISAのデータ処理 −− 表計算、検量線を使ったIgM抗体濃度計算、統計学的検定の計算(1回) 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキストは使わない。
各回のはじめに実験手順などを説明する。 
授業の形式 2人が1組となって与えられた課題について実験を行い、実験ごとにレポートを作成する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 評価は出席回数(8割未満の出席は否)、レポートの提出回数(8割未満の提出は否)、提出されたレポートの内容の3項目で行う。 
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