科目情報
科目名 中等国語科教育IV 
クラス − 
授業の概要 アドラー著(外山滋比古他訳)『本を読む本』を用いて、文献探索、文献分析・考察の方法について、実地の作業・演習を通して習得していく。情報読書のあり方について考察を行う。 
授業の到達目標 演習を通して、一定の文献探索、文献分析・考察の能力を獲得する。また文献操作の研究的意義について一定の理解を得る。 
授業計画
内容
1授業のオリエンテーションとして文献探索、文献整理・分析・考察の研究的意義について講じる。また授業の進行方法についても講じる。 
2文献分析の初歩的な方法(目次読み、章名・節名=見出し読み)について講じる。その方法を活用した個人別の目次読み、見出し読みの作業を行ったうえで、発表する。ついで、グループ別にその発表と実際の目次との照合を行い、結果を検証する。最後に授業者による補説と総括を行う。 
3文献分析の初歩的な方法として、まえがき、あとがき、奥付、帯、さくいんの分析方法について講じる。その方法を活用した個人別のまえがき、あとがき、奥付、帯、さくいんの分析作業を行ったうえで、発表する。ついで、グループ別にその発表と実際の目次との照合を行い、結果を検証する。最後に授業者による補説と総括を行う。 
4文献分析の本格的な方法として、参考文献の分析について講じる。グループ別に一冊の学術書(新書レベル)をとり上げ、参考文献の分析作業に取り組み、その結果を発表する。最後に授業者による補説と総括を行う。 
5受講生各自、類するテーマの新書(もしくは単行本)3〜5冊を選び、研究読み(比較読み)を行う。一定の個人作業を行ったうえで、当日の進行状況を発表するとともに、その後の演習発表計画を立てる。 
6研究読み・比較読みの発表(その1)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
7研究読み・比較読みの発表(その2)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
8研究読み・比較読みの発表(その3)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
9研究読み・比較読みの発表(その4)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
10シントピカル読書について講じる。研究レポートのまとめ方についても作成方法を講じる。その後の演習発表計画を立てる。 
11シントピカル読書による研究レポートの発表(その1)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
12シントピカル読書による研究レポートの発表(その2)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
13シントピカル読書による研究レポートの発表(その3)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
14シントピカル読書による研究レポートの発表(その4)。一人25分(発表20分、質疑応答5分)×3名。授業者による補説と総括を加える。 
15授業全般にわたる総括。卒業論文作成に活用する方法について講じる。 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 プリントを適宜配布する。テキストとして『本を読む本』(講談社学術文庫)を使用する。 
授業の形式 講義に加えて、グループ別の討議、個人作業、個人別の演習発表、及び討議を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業時間中の個人作業(20%)、討議への参加状況(20%)、演習発表(60%)を対象に評価を行う。 
本授業に関する情報 情報読書の方法の習得とその意義に関する考察が中心である。国語力というより情報処理力育成が中心となる。事前の専門的な知識は必要なく、国語領域専攻生以外の受講も可能である。 
その他