科目情報
科目名 地理学概論 
クラス − 
授業の概要 後述する「授業計画」に沿って、地理学全般の基礎的な事項について概説します。「広く、浅く」ならないように留意し、地理学の魅力が凝縮された地図を主な教材にして、地図の読み方・書き方・利用法に習熟していただきます。また「地理学の視点」と題して、分かりやすく楽しめる地理学の方法を知っていただきます。 
授業の到達目標 自然科学・人文科学・社会科学の全てに及ぶ「総合的な学問」としての地理学の魅力を、理解し伝授できることを目標にします。少し前のCMに「地図に残る仕事」というのがありましたが、地理学は「地図を残す仕事」です。 
授業計画 以下のテーマをほぼ順序通りに1回〜数回ずつ講義します。
1)地理学とは?(「地理は暗記」は大きな間違い)
2)地理学略史(「地域発見!」の歴史)
3)地理学の諸分野(好きな分野がきっとある)
4)地理学研究の方法(どうすれば「地域の狩人」になれるか)
5)地図類とその利用(読み方・書き方・利用法)
6)地理学研究の視点1(地域に興味を持たせる)
7)地理学研究の視点2(地域を結ぶ交通について考える)
8)地理学研究の視点3(地域のエッセンスを通常とは異なる視点で観察する)
9)地理学研究の視点4(地域の変化を歴史と絡めて観察する)
10)地理学研究の視点5(地域の魅力を探って伝える)
11)地理学研究の視点6(一見平凡な地域から特徴を洗い出す)
12)期末試験(60分) 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 【テキスト】香川貴志(2010)『バンクーバーはなぜ世界一住みやすい都市なのか』ナカニシヤ出版。
⇒授業計画欄の6)〜11)で、この本を使用します。読みものとしても楽しめるように工夫して書いた本なので、授業計画欄の
6)が始まるまでに一読しておいてください。
【参 考 書】浮田典良ほか編(2002)『ジオパル21』海青社。
⇒授業計画欄の1)〜5)で、この本を一部をベースにした授業をします。 
授業の形式 基本的に講義ですが、講義中に簡単な作業を課すことがあります。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末試験(60%)、講義中の課題(40%) 
本授業に関する情報 高等学校の地理歴史科では「地理」が選択科目になっているので、「地理」を履修していない人も多いのではないでしょうか。しかし、高等学校での「地理]や「地理」と大学における「地理学」は似て非なる部分が多くあります。「地理」が好きな人、嫌いな人、高等学校で習ったことが無い人、全ての人に「地理学」を知るチャンスがあります。 
その他 2回目か3回目の授業で地図に着色する作業をします。色鉛筆が5色(赤・橙・黄・黄緑・緑)が必要です。