科目名 |
倫理学概論 |
クラス |
− |
授業の概要 |
一般に倫理や道徳は、「上からの押しつけ」や「個人的な信念や好み」にすぎないものと思われがちである。しかし、善/悪や正/不正とはどのようなものでありうるのか、私たちはそこで何を問題にしようとしているのか、これらについて筋道立てた議論をすることはできる。本講義では、倫理的な問題について考えるための基礎として、倫理学における重要な論点や代表的な学説などを紹介する。 |
授業の到達目標 |
・現実のさまざまな倫理的問題について、きちんと考え・きちんと議論できる。 ・将来、教員として「道徳を教える」ことの意味について理解する。 |
授業計画 |
1 ガイダンス:授業の概要と授業の進め方 2 1 社会と人間 1.1 アリストテレス 1.1.1 倫理学とは何か 3 1 社会と人間 1.1 アリストテレス 1.1.2 人間と倫理 4 1 社会と人間 1.1 アリストテレス 1.1.3 「人間は社会的な動物である」 5 1 社会と人間 1.2 ホッブズ 1.2.1 自然状態と社会 6 1 社会と人間 1.2 ホッブズ 1.2.2 合理的な道徳 7 1 社会と人間 1.3 功利主義 1.3.1 社会的な最大化 8 1 社会と人間 1.3 功利主義 1.3.2 公正の観点 9 中間試験と解説 10 2 自由とは何か 2.1 カント 2.1.1 必然性と自由 11 2 自由とは何か 2.1 カント 2.1.2 自律としての自由 12 2 自由とは何か 2.1 カント 2.1.3 消極的自由と積極的自由 13 2 自由とは何か 2.2 ミル 2.2.1 他者危害原則 14 2 自由とは何か 2.2 ミル 2.2.2 自由を尊重する理由 15 2 自由とは何か 2.2 ミル 2.2.3 自由の限界 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
[テキスト]テキストは使用せず、参考資料のプリントを活用しながら授業を進める。 [参考書] ・アリストテレス『二コマコス倫理学』岩波文庫 ・アリストテレス『政治学』岩波文庫 ・ホッブズ『リヴァイアサン』岩波文庫 ・ベンサム「道徳および立法の諸原理序説」(『世界の名著49』中央公論社、所収) ・カント『道徳形而上学言論』岩波文庫 ・ミル『自由論』岩波文庫 |
授業の形式 |
配付する参考資料のプリントの理解を基礎にしながら、講義形式でおこなう。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
・授業への参加状況などによる平常点 20% ・中間試験(ノート・資料等参照不可でおこなう) 30% ・期末試験(ノート・資料等参照不可でおこなう) 50% |
本授業に関する情報 |
特になし |
その他 |
|