科目名 |
英文法B |
クラス |
− |
授業の概要 |
本年度の授業では、英文法に関する重要なテーマの中から、動詞の意味と構文交替現象の習得(構文の習得)について講義する。近年の理論言語学(認知言語学、生成文法の概念意味論など)による研究成果について解説し、その内容を十分理解することを目指す。文法現象の観察、記述だけでなく、体系的かつ整合性の高い説明を目指すとともに、出来れば、近年の言語学研究によって発掘された知見を英文法教育にどのように還元することができるかという問題についても考察したい。 |
授業の到達目標 |
1.英語の与格交替(dative alternation)、所格交替(locative alternation)、動能交替(conative alternation)など、動詞の構文選択および構文交替現象をテーマとして取り上げ、動詞と構文の相関について学習する。 2.構文交替の習得研究(言語習得研究)から、言語と思考あるいは言語を通して見えるヒトの本性(human nature)について考察する。 3.概念意味論、用法基盤モデル等、理論言語学の研究成果を、学習英文法の指導にいかに応用するかについて考察する。 |
授業計画 |
海外の学術雑誌 Cognition に掲載された古典的な論文である Mazurkewich and White (1984)およびPinker(2007)を取り上げて丁寧に読み進め、正確な内容理解を目指す。
第1週目:オリエンテーション(地ならし) 第2週目:言語獲得の論理的問題(logical probem of langauge acquisition) 第3週目:習得可能性の逆説(learnability paradox) 第4週目:Mazurkewich and White (1984) 第5週目:Mazurkewich and White (1984) 第6週目:Mazurkewich and White (1984) 第7週目:Mazurkewich and White (1984) 第8週目:ゲルマン語学見た英語の語彙 第9週目:Pinker(2007)の概念意味論(Conceptual Semantics) 第10週目:Pinker(2007)の概念意味論(Conceptual Semantics) 第11週目:言語習得と用法基盤モデル(Usage-Based Model) 第12週目:言語習得と用法基盤モデル(Usage-Based Model) 第13週目:用法基盤モデル(Usage-Based Model)と構文文法(Construction Grammar) 第14週目:英文法教育への応用 第15週目:講義のまとめ |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
テキスト: 山梨正明(編)『言語習得と用法基盤モデル』研究社
取り上げる論文: 1. Mazurkewich, I., and L.White (1984). "The Acquisition of Dative Alternation: Unlearning Overgeneralizations," Cognition 16, 261−283. 2. Pinker,S.(2007). The Stuff of Thought: Language As a Window into Human Nature, Viking Press.
参考文献: 授業中に適宜指示する。 |
授業の形式 |
授業は講義と演習で進める。特に演習では、報告者による口頭発表を中心に文献の購読を行う。随時、文献の内容についての要約等の課題提出を求める。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
学期末試験(50%)、レポート等の課題提出および口頭発表(20%)、授業への参加態度(30%) |
本授業に関する情報 |
特記事項なし |
その他 |
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