科目名 |
有機・生物化学実験 |
クラス |
− |
授業の概要 |
有機化学および生化学の初歩的な実験をいくつか行う.これによって,有機化学および生化学実験の最も基本的な手法を学び,知識として今までに学習してきた理論や内容を実際に実験で行うことで確める.また器具の取り扱いから,理論と実験との結びつきを体験する.また,中学校や高等学校における,演示実験に有用な有機化学分野の教材作成実験をいくつか行う。 |
授業の到達目標 |
有機化学や生化学の初歩的な実験の経験から,理論と基本的な実験手法との結び付けができること。 |
授業計画 |
1.ガイダンスとガラス細工(第1週)
2.教材作成(第2-3週) 固形燃料の作成,ペットボトルから繊維の作成,ポリスチレン発泡体の溶解,糊からスライム,洗濯糊からガム等,
3.有機化学分野 1)薄層クロマトグラフィー(TLC)(第4週) 2)液−液抽出(酸性・中性・塩基性物質の分離)(第5-6週) 3)有機合成(アニリンからアセトアニリドの合成)(第7週) 4)有機合成(ジアゾ化によるオレンジIIの合成)(第8週) 5)有機合成(陰イオン界面活性剤の合成)と 高分子合成(アニオン重合による尿素樹脂の合成)(第9週) 6)高分子合成(界面重合による6,6−ナイロンの合成)(第10週)
4.生化学分野 1)酢酸,リン酸などの代表的な緩衝液の作成及びその緩衝作用の確認(pHメーターの使用)(第11-12週) 2)分子の透析膜透過(透析実験)(第13-14週)
予備日(第15週) |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
実験指針書(第一回目の授業で配布) その他は講義のはじめに掲示する |
授業の形式 |
各実験のはじめにテーマとその周辺についての講義,解説,受講生への質問,演習を行う.受講生が実験の背景(反応式や関連の理論)を十分に理解し,さらには自分から必要事項をあらかじめ調べて実験に臨むこと. |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席とレポートおよび実習に取り組む学習態度などを総合的に評価する. 出席日数の少ない者,及びレポートを提出しない者は単位を取得できない。 |
本授業に関する情報 |
化学基礎実験を必ず受講済みであること |
その他 |
毎回,白衣を持参すること。グループ分けや実験指針書などの配布があるので,初日の授業には必ず出席すること。 |