科目名 |
住居学方法論 |
クラス |
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授業の概要 |
住まいは人の生活を根幹で支えます。その意味で住まい無くして安定した生活を送ることはできません。しかし住宅はもっとも高価な耐久消費財として供給され、その確保には大きなローン負担を強いられるのが現実です。近年進行が進む雇用の流動化や不安定化は、こうした従来構築されてきた、安定就労と右肩上がりの収入に裏打ちされた住宅ローンから多くの人を引きはがし、居住不安を強めつつあります。 本講義では、まず自らの住まいの状況を把握し、その上で、住まいの社会的性格を巡る議論に立ち返り、高価な耐久消費財・資産という性格とは異なる生活する場としての住まいについて考察します。また、講義では住宅問題の顕在化とそれに対応する住宅政策の推移の確認を第一に行い、今日の居住不安の現場を検証しながら、住み続けられる地域と住まいの方向を検証することを目的にします。 |
授業の到達目標 |
この講義では、「日本の住まいを知ること」に焦点を当て、(1)日本の住まいの原型とその発展の歴史を確認し、(2)自分と家族の住まいがその中でどのように位置づけられるのか、(3)世界の中でどのような状況にあるのか、(4)社会の状況が変化する中で住まいがどのような混乱を引き起こしているのか、(5)再生のキーワード、の諸点を検討することを目的にします。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | ガイダンス、授業の進め方など |
2 | 様々な住生活調査(1) |
3 | 様々な住生活調査(2) |
4 | 家族周期と住宅の変化 |
5 | 自分と家族の住生活史(1) |
6 | 自分と家族の住生活史(2) |
7 | 日本の住宅事情、住宅政策 |
8 | 居住水準を考える、国際比較をする |
9 | 大阪市立住まいのミュージアム見学 |
10 | 日本的住まいの成立 |
11 | 日本的住まいと洋風化 |
12 | 伝統的な住まいを支える地域社会と「規制」 |
13 | 「住宅ローン」とローン破産 |
14 | 居住を保障する政策の展望 |
15 | 住宅調査結果の発表、まとめ |
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
そのつど、必要なプリントを配布します。 参考書については、授業中に適宜紹介します。 |
授業の形式 |
プリントの内容を中心にした講義の回と、受講者によるレポート作成や課題発表を行なう回とがある。また、学外見学に出かけるける予定である。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
課題レポート30%、授業への出席状況30%、授業への貢献度 40% |
本授業に関する情報 |
学外見学の実施については、受講者と相談をして日時設定を行なう予定である。 学外見学は、交通費・見学料が生ずることを了解してほしい。 |
その他 |
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