科目情報
科目名 代数学特論II 
クラス − 
授業の概要 代数方程式の解法・理論は代数学の重要な課題である.「方程式の解法を,根の置換を与える群の問題に変換する」という視点は,代数学に限らず幾何学・解析学など現代数学の本質ともいえる.講義では,群・環・体論およびガロワ理論の基礎をユークリッド互除法,有理整数環・1変数多項式環の単因子論,方程式の可解性などに触れ解説する. 
授業の到達目標 ユークリッド互除法による最大公約数の求め方と中国の剰余定理,3次・4次方程式の解法および5次以上の代数方程式の非可解性について理解し,具体的な問題が解けることを目指す. 
授業計画
内容
1あみだくじ,回転,直交変換 
2置換,置換の合成,対称群,交代群 
3部分群,剰余類,ラグランジュの定理 
4共役,類等式,正規部分群,剰余群 
5準同型,同型定理,正規列,ジョルダン・ヘルダーの定理 
6交換子,可解群,単純群 
7ユークリッド互除法,中国の剰余定理 
8有理整数環,多項式環 
9イデアル,剰余環 
10代数学の基本定理,3次・4次方程式の解法 
11体の拡大,拡大次数,代数拡大,最小多項式 
12体の同型,自己同型群 
13ガロワ拡大,ガロワ群 
14ガロワの基本定理 
15代数方程式の可解性 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキストは指定しない.
参考書:原田耕一郎「群の発見」(岩波書店),三宅敏恒「入門代数学」(培風館),永田雅宜・吉田憲一「代数学入門」(培風館),渡辺敬一・草場公邦「代数の世界」(朝倉書店) 
授業の形式 講義(と演習) 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 講義への参加態度(50%),課題レポート(50%) 
本授業に関する情報 特記事項なし 
その他