科目情報
科目名 スクールカウンセリングの実際とその活用方法 
クラス − 
授業の概要 本授業では、生徒指導・教育相談についてスクールカウンセラーとの連携の視点から解説し、理解を深める。さらに実際に小学校・中学校・高等学校に出向いてその施設・設備を見学するとともに、スクールカウンセラーやコーディネーター担当教員より活動の実際についてのインタビューを行う。後半はスクールカウンセラーとの連携による事例研究を行い、最終的にはどのような活用の方法があるのかを、各自のシミュレーションを通して修得する。 
授業の到達目標 ・スクールカウンセラーの歴史的経過と学校教育における意義について理解を深めること。
・スクールカウンセラーが実際に活動する学校の施設や設備、構内の組織等について実際に視察することで理解を深めること。
・スクールカウンセラーを活用における現代の課題を明らかにし、各自が活用における課題解決の方法・視点を得ること。 
授業計画
内容
1 授業オリエンテーション:授業の枠組みとフィールドワークについての確認
「スクールカウンセラーの現状と課題」
 現職教員にとっては、これまでのスクールカウンセラーとの交流・連携を通して、またストレートマスターにとっては、本で読んだりあるいは自らが生徒としてスクールカウンセラーと接したりした経験から、現状とその課題についてグループでの話し合いの中から明らかにしていく。 
2「スクールカウンセラーの歴史的経過と学校教育における意義」
 学校教育という歴史の中で、学校カウンセリングがどのように導入され、その中で、どのような経緯でスクールカウンセラー導入(平成7年)に至ったのかを解説し、生徒指導・教育相談におけるスクールカウンセラー導入の意義について理解を深める。 
3「フィールドワークの事前準備と訪問の手順」
 フィールドワークとして実際に、小学・中学・高校を訪問するにあたり、施設・設備としてみておくべきポイント、また教育相談担当者やスクールカウンセラーにインタビューを行う際の質問のポイントを整理し、訪問の具体的準備を行う。 
4「フィールドワーク(1):学校訪問(小学)」
 スクールカウンセラーの配置されている小学校に実際に訪問し、まず施設・設備等の視察を行う。その後、スクールカウンセラーからの活 動の実際、課題や今後の展望などを聞く。さらには、スクールカウンセラーの窓口となっている教育相談主任より、校内体制におけるスクールカウンセラー活用の実際について話を聞く。 
5「フィールドワーク(2):学校訪問(高校)」
 スクールカウンセラーの配置されている高等学校に実際に訪問し、まず施設・設備等の視察を行う。その後、スクールカウンセラーからの活動の実際、課題や今後の展望などを聞く。さらには、スクールカウンセラーの窓口となっている教育相談主任より、校内体制におけるスクールカウンセラー活用の実際について話を聞く。 
6「フィールドワーク(3):学校訪問(中学)」
 スクールカウンセラーの配置されている中学校に実際に訪問し、まず施設・設備等の視察を行う。その後、スクールカウンセラーからの活動の実際、課題や今後の展望などを聞く。さらには、スクールカウンセラーの窓口となっている教育相談主任より、校内体制におけるスクールカウンセラー活用の実際について話を聞く。 
7「小学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題」
 フィールドワークで訪問した小学校の教育相談活動等を例に、小学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題について、ディスカッションを通じて検討を行い、理解を深める。 
8「中学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題」
 フィールドワークで訪問した中学校の教育相談活動等を例に、中学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題について、ディスカッションを通じて検討を行い、理解を深める。 
9「高等学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題」
 フィールドワークで訪問した高等学校の教育相談活動等を例に、高等学校におけるスクールカウンセラー活用の現状と課題について、ディスカッションを通じて検討を行い、理解を深める。 
10「いじめ・不登校におけるスクールカウンセラー活用事例」
 受講者の中で、現職教員を中心にスクールカウンセラーとの連携によるいじめ・不登校に関わる児童・生徒への支援を実際に行った事例を報告してもらう。それに対し、小グループでのディスカッションを行い、全体で共有することを通じて、事例に対する理解とスクールカウンセラーとの連携のポイントについて、理解を深める。 
11「保健室との連携によるスクールカウンセラー活用事例」
 受講者の中で、現職教員を中心にスクールカウンセラー・養護教諭との連携による児童・生徒への支援を実際に行った事例を報告してもらう。それに対し、小グループでのディスカッションを行い、全体で共有することを通じて、事例に対する理解とスクールカウンセラーとの連携のポイントについて、理解を深める。 
12「特別支援に関するスクールカウンセラー活用事例」
 受講者の中で、現職教員を中心にスクールカウンセラーとの連携による特別支援に関わる児童・生徒への支援を実際に行った事例を報告してもらう。それに対し、小グループでのディスカッションを行い、全体で共有することを通じて、事例に対する理解とスクールカウンセラーとの連携のポイントについて、理解を深める。 
13「学校におけるスクールカウンセラー活用の具体的方略:演習1」
 学校において、受講者自身が担任あるいはコーディネーターとして不登校やいじめの問題に直面したとき、どのようにスクールカウンセラーと連携し、活用しながら支援を進めていくかをそれぞれにシミュレートしてもらう。 
14「学校におけるスクールカウンセラー活用の具体的方略:演習2」
 学校において、受講者自身が担任あるいはコーディネーターとして特別支援の問題に直面したとき、どのようにスクールカウンセラーと連携し、活用しながら支援を進めていくかをそれぞれにシミュレートしてもらう。 
15「まとめ」
 スクールカウンセリングの実際やその活用法についての総括を行い、各自の最終的な理解・質問さらには今後の活動の展望等について発表してもらう。 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 授業中に適宜指示する。 
授業の形式 講義、フィールドワーク、グループディスカッション、グループ発表、演習をおりまぜて行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業中の発言・態度30%(積極的な質疑・応答への参加、事例へのコメントなど)
授業中の提出物30%(毎回の授業後のミニレポート・フィールドワークやシュミレーションの各自のレポート内容より)
期末のレポート40%(最終的なスクールカウンセラーへの理解度、その連携や活用の具体性・現実性などを評価) 
本授業に関する情報 特記事項無し 
その他