回 |
内容 |
1 | 全体概要・オリエンテーション:本科目の全体構造を提示し、学校における研究・研修の意義、重要性を明らかにする。とりわけそれが日本の学校文化・教員文化として定着し、学校の質的レベルを担保し、内外から高く評価されている文化・伝統であることを確認するほか、それを持続的、創造的に展開、活用するための校内研究の戦略とシステムを考察する。 |
2 | 学校づくりと研究戦略・研究マネジメント:自律的学校であるためには、また自律的学校経営を構築するためには、個性、特色、そして魅力ある学校づくりが不可欠である。そのために求められる研究戦略とマネジメント戦略について検討する。 |
3 | 研究主任・指導教諭の役割と研究(組織)開発:前時に基づき、実際に各学校で研究組織がどのように位置づき、機能し、研究主任がどのような役割を果たしているのかについて、受講生間の討議によって明らかにする。2008年に導入された指導教諭が果たす役割についても検討する。 |
4 | 学校の教育課題と校内研究ー受講生勤務校の実態分析・その1:受講生がその勤務校を対象として、どのような学校教育課題をもち、それがいかなる研究戦略として表現され、校内研究課題として設定されているか、またいかなる研究システム、マネジメントとして展開されているかについて、勤務校の実態分析を通して明らかにする。 |
5 | 学校の教育課題と校内研究ー受講生勤務校の実態分析・その2::校内研究・研修を充実させるには外部リソースを積極的に活用し、そのマネジメントを効果的に行うことが必要である。学校が必要とし、求める校内研究における外部リソースの活用、教育委員会のサポート、及び校内研究・研修を実質的なものにしていくために求められる教育委員会や教育センター等のサポートの在り方について検討する。その際、学校にはない資源、学校が求める支援とは何かについて考えたい。 |
6 | 校内研究と若い教師の育成:最初に勤務した学校は新任教師にとって、まさに「第二の学校」である。彼らを迎える教職員、雰囲気、子どもたちの息づかいなどは若い教師の今後の教職生活に計り知れない影響を与える(職業的社会化)。と同時に、若い教師は職能成長上のいくつかの課題を持っている。この課題は2年前後継続するものであり、そうしたことを視野に置いて若い教師育成の戦略とシステムをつくる必要がある。本時は、こうした課題について自校などの取り組みを通して、校内研究プログラムモデルを設計する。 |
7 | 小中一貫教育の研究戦略と研究マネジメント:品川区立小中一貫校・日野学園、京都市立学校の小中一貫校を事例として、名実ともに一貫校化たらしめる学校の研究戦略、研究計画、研究システム、研究マネジメント、研究評価などの取り組みを検討し、そこでの特徴と課題を読み取り、さらには課題解決のため受講生のメッセージを表明する。 |
8 | FW事前調査:小学校、中学校二校のFWに当たって、受講生の課題を出し合い、何を知りたいかについて、これまでの授業で得た知見に基づき議論し、整理し、これをもってFWに臨む。 |
9 | 研究開発指定校でのフィールドワーク(小学校):実際に個々の学校において研究・研修体制がどのように確立され、どのようにその活動が展開されているかについて、小学校を訪問し、その実際を観察し、取組みを分析する。キーワード−研究戦略、研究計画、ファシリテータ、研究主任、その成果の評価、処遇 |
10 | FWの分析と課題の析出、「わたしの研究マネジメント戦略」というメッセージを作成する。 |
11 | 研究開発指定校でのフィールドワーク(中学校):中学校を訪問し、フィールドワークを行う。 |
12 | FWの分析と課題の析出、「わたしの研究マネジメント戦略」というメッセージを作成する。 |
13 | 受講生の課題別グルーピング:これまでの授業の中で形成した受講生の課題意識を踏まえ、討議を通して各自の課題を出し合い、それらを議論、整理して、スクールリーダーとしての研究戦略を設定する。これをA4にまとめ次回に提出、報告する |
14 | 研究戦略の設定と研究システムの開発・設計:これまでの学習や活動を総括し、前時に指定したリポートに基づき、受講生勤務校のもつ諸条件において、どのような研究戦略と研究システムが必要かについてシミュレートし、改革モデルを設計する。 |
15 | 前時に受講生各自がまとめたレポートを発表−報告し、担当教員のコメントを踏まえ、本科目全体についての受講生個々が得た成果について確認する。 |