科目情報
科目名 学校経営改善事例研究 
クラス a 
授業の概要 「学校教育目標の設定と実施」「教育課程の編成、管理」「人事管理」「学校評価」「事務・財務管理」「生徒指導と危機管理」の6つの学校経営上の課題を設定し、それに関する具体的な事例に則して、その分析を通した問題解決手法の共有化を図ることをねらいとする。 
授業の到達目標 学校経営の主要な領域について、具体的な事例を分析させることにより、具体的、実践的な問題解決力量を形成させる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション、事例の種類と特質:本事例研究で扱う6つの事例の領域や特質を示し、その各々の課題を明らかにする。授業の具体的な進め方を示し、テーマ毎に受講生をグループ編制し、レポートの分担を決める。 
2学校教育目標及び教育課程の編成と実施−紹介・分析:学校教育目標の設定がどのように教育課程の編成に結合しているのか、していないのか、そしてそのことによって教育課程の個々の学校における実際の意味がどのように異なっているのか、また具体的な校内組織の在り方が教育課程の編成、実施、評価とどう関わっているのかに関する事例を講師が紹介・分析する。 
3学校教育目標及び教育課程の編成と実施−事例の報告・討議:受講生の勤務校での実践事例を中心に学校教育目標の設定と教育課程の編成・実施の具体例を提示し、その問題点や改善策の在り方について討議し、検討する。 
4生徒指導−紹介・分析:学級経営において、また生徒の問題行動においての生徒指導に関する様々な事例を講師が提示し、その特質と解決策の在り方を分析する。 
5生徒指導−事例の報告・討議:受講生のもつ生徒指導に関する具体的な事例を提示、分析し、その実際の対応、解決のあり方について検討する。この検討を通して、多様な生徒指導上の課題についての現実的、実際的な対応、解決の在り方をシュミレートする。 
6学校の危機管理−紹介・分析:外部者の侵入や学校事故、教職員の不祥事等による学校の機能不全、対外的信用失墜という学校の危機に対して、その防止や対応をいかに図るかについての危機管理に関する事例を講師が提起・分析し、危機管理の基本的な枠組みを理解させる。 
7学校の危機管理−事例の報告・討議:受講生が勤務校においてもつ学校の危機管理に関する事例を提示し、講師の助言も含めてその解決策の適否や在り方について検討し、今後の危機管理システムを構想する。 
8事務・財務管理−紹介・分析:学校事務や学校の財務管理に関して、その改善事例等を講師が紹介・分析し、それらが学校経営の自律性確立や学校改善にどのように意味をもつものかを検討する。 
9事務・財務管理−事例の報告・討議:受講生の勤務校における学校事務システムや財務管理方式を提示し、教職員や管理職者との関わりを含めて、学校経営改善に資する在り方を検討する。 
10人事管理−紹介・分析:当該府県市における人事管理・教職員評価システムが具体的にどのように展開しているかを示し、そこでの問題事例と解決方策の在り方について講師が紹介・分析する。 
11人事管理−事例の報告・討議:受講生が勤務校や自身についての人事管理・教職員評価に基づく事例を紹介、検討し、学校の個別的条件との関係において、その適正な在り方を討議、検討する。 
12学校評価−紹介・分析:学校評価に関する府県、市町村、学校レベルでの事例を講師が紹介、分析し、その取り組みの特徴や問題点、改善点を検討する。 
13学校評価−事例の報告・討議:受講生の勤務校における学校評価システムや取り組みを紹介し、事例相互の比較も含めて学校改善に繋がる在り方を検討し、受講生の勤務校に適応できるシステムを策案する。 
14まとめ:6つの事例研究の領域を総括し、これらの相互関係や全体として学校経営改善にどう結合するかを検討する。 
15受講生各自がまとめたレポートを発表−報告し、担当教員のコメントを踏まえ、本科目全体についての受講生個々が得られた成果について確認する 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 各領域ごとに資料、文献等を配布する。 
授業の形式  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 報告(50%)、修了レポート(50%) 
本授業に関する情報 特記事項なし 
その他