科目名 |
現代思想特講 |
クラス |
− |
授業の概要 |
・「哲学(すること)」に取り組む方法にはいろいろあるが、その基本のひとつは、「できるだけ明確に問い、考え、話し合い、表現すること」にある。君がそういう取り組みに楽しみや意義を感じ、(たとえばスポーツや音楽などの技量を上げるためには必要なことだと当然視される)地道な基礎訓練も含め、実際に自分で「哲学する」、そうしたきっかけになる授業にしたいと思います。
・2010年度は、とくに、「哲学すること」を身につけることがどのように「言論教育」に貢献するかを、できるだけ具体的に研究する。君からすれば、この授業は「どのように、哲学を学び、教えるのがよいか」についていろいろ考え、経験する機会になるだろう。 |
授業の到達目標 |
・「哲学的に」考え、話し合い、表現することの「おもしろさ」と「むずかしさ」を経験し、(教員のサポートを受けつつ)実際に自分でいくつかの「哲学的な実践」に取り組むことができる。
・「哲学することの<楽しさ・有意義>を伝えること」について、君のアイデアを明確にする。 |
授業計画 |
1-3 ガイダンス 「哲学すること」と「言論」
4-6 「コモンセンス(常識、感じ方・考え方の共有)」を哲学する
7-10 ブルニフィエ『こども哲学 よいこととわるいことって、なに?』(朝日出版社)などを活用して、 (学校)教育における「哲学の対話」について考える
11-13 「映像資料(映画・ドラマ・バラエティなど)」を哲学する
14-15 授業を通して学んだことの「まとめ」
以上、順不同。
・「教員への質問」は歓迎します(もちろん授業の流れを無視されては困りますが)。 また、受講者各自が任意の主題に「哲学的に」取り組むことをサポートしますから、遠慮せず、教員に働きかけてください。
・受講者全員に「積極的な授業参加や課題への取り組み」を求めたいと思います。 |
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
テキストは使用しない。重要な論文や本の一部を配付し、それを読み、考える。 参考書及び自学自習についての情報は、授業においてそのつど指示する。 |
授業の形式 |
講義。ただし、映像資料や読解資料の分析をしたり、グループでの話し合いをしたり、授業内容の少なくない部分で、学生が実践的にかかわる機会がある。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常成績のみで(100点)評価する。 成績は、おもに「授業参加の積極性」と「理解度・表現力」をもとに、総合的に評価する。詳細は、最初の授業で説明する。 |
本授業に関する情報 |
・継続的で、積極的な授業参加を望みます。 ・ただ毎回座っていればそれだけで単位がとれて当然だとか、授業中の私語や授業と関係のない用事などに厳しく対処されるのは嫌だとか思う学生は、この授業に合わないと思います。その点では、はっきり言って厳しい授業です。 ・とはいえ、上記のことが守られれば、(実際には受講を通して判断してもらうしかないけれど)基本的に、親しみやすく、ていねいな、そんな授業でありたいと思っています。 |
その他 |
18年度以降入学生用 |