科目名 |
初等算数科教育 |
クラス |
c |
授業の概要 |
小学校の教員として算数科を指導するために必要となる数学の内容を講義する。算数の系統性・数学的背景・理論等を重視し、また、算数・数学的活動とは何かを意識できるような基本的知識と技能の教材を扱う。 |
授業の到達目標 |
1.現在の数学教育へ至った歴史的背景を知る。 2.数学教育の今日的課題を知り、「数と計算」「図形」「量と測定」「数量関係」の各領域の系統性を理解する。 3.教材研究の具体的方法を体得する。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション(授業・成績等について) |
2 | 「数と計算」・・・指導の問題点、整数指導に関する今日的課題(数の導入・10進構造等) |
3 | 「数と計算」・・・小数・整数に関する指導内容と今日的課題(授業の様子の鑑賞) |
4 | 図形と変換演算(長方形模様) |
5 | 変換演算(正方形模様)・「図形」に関する指導内容と今日的課題 |
6 | 「量と測定」・・・【比較】区分求積法と台形則とシンプソン則による面積精度比較(プログラミング) |
7 | 「量と測定」・・・色々な平面図形(葉や湖・オゾンホール等)の求積、みかんの表面積 |
8 | 「図形」と「量と測定」・・・【帰納・類推・演繹】多角形の重心とコマ作り |
9 | 「数量関係」と「量と測定」・・・求積に関する指導内容と今日的課題、日時計を作ろう |
10 | 「数量関係」に関する指導内容と今日的課題、関数(特に2変数関数の3Dモデルの基礎) |
11 | 学習指導要領について |
12 | 算数教育の歴史(戦前・戦後の主な内容) |
13 | 統計処理(幹葉図、度数分布、ヒストグラム、メジアン、モード、平均値、分散、四分位点と箱ひげ図) |
14 | 統計処理(相関図、相関係数、回帰直線)と身の回りのデータからの推測・分析 |
15 | 未来の予測(微分方程式の解法の原理・解曲線のプログラミング、オイラー法) |
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
テキスト:黒田恭史(編著)『初等算数科教育法』、ミネルヴァ書房、2,400円+税 参考書:文部科学省、『小学校学習指導要領解説 算数編』、東洋館出版社、238円+税 文部科学省、『中学校学習指導要領解説 数学編』、教育出版 横地清著、『教師は算数授業で勝負する』、明治図書、2,660円+税 以上のテキスト、必読書は授業が始まる前に必ず目を通しておくこと。また授業期間を通して自学自習で理解をすること。他、関数グラフ電卓等の案内は授業中に紹介する。 |
授業の形式 |
講義・演習・実習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
(原則)試験60%、平常評価(レポート、課題作品、9割以上の提出が必要)30%、平常評価(授業態度)10% なお,全講義時間数の2/3以上の出席時間数を満たして,また"教員"としてのモラルに反する行動(飲食,寝る,私語,立ち歩き,過多の忘れ物,過多の遅刻等)が見られる授業態度によって、単位認定条件を満たさないこととする。 |
本授業に関する情報 |
3回生以上の再履修の場合,再履修クラス(e),(f)の受講が望ましい。 60人〜70人を目安に人数制限をする(2回生優先)。 (a)と(b)と(c)と(d)の受講条件が設定されているので要注意。 |
その他 |
授業を欠席の場合は,必ず知人・友人等から情報を即日得ること(レポート提出などがある為)。事前にわかる欠席(実習や忌引等による欠席)は,事前に届けをすること。 諸事情(学生人数や基礎学力など)により授業内容,順序が変更する場合がある。 児童が行う算数的活動を自ら体験しておくことは教壇に立った場合に役立つ。色々な文房具(色鉛筆、糊、鋏、分度器、コンパス、直定規、三角定規等)や材料(スケッチブック・厚紙等)を使うので忘れ物をしないようにすること。また、各演習課題ごとにレポートにまとめて提出してもらうので、講義メモはキチッととること。 |