科目名 |
有機化学概論 |
クラス |
− |
授業の概要 |
有機化学は、始まりを生物に端をおく炭素化合物を中心とする化学である。したがってそれらは、私たちの生存かつ生活に密接に関係する物質を取り扱い、その内容は膨大なものである。 しかし、基本的には炭素原子のもつ特徴に基盤を置く。それらの基盤となる炭素原子の基本的な性質をもとに、有機化合物の成り立ち、示す現象を理解することを第一の目標とする。 出来るだけ日常の興味を持てる現象に関連する有機化合物を例として、有機化学を学習する。 |
授業の到達目標 |
炭素原子の電子の状態を知り、有機化合物の結合、構造の基礎を理解する。 有機化合物の基礎的な反応、性質を知る。 これらの基礎的性質を基盤として発現している日常の現象に興味をもって接することが出来、かつ、理解できるようになる。さらに、種々の物質、現象に興味を持って望めるような化学的視点が養われれば、幸いである。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 有機化合物の概観 |
2 | 炭素原子の結合の電子状態と構造式 |
3 | 炭素原子の電子軌道と簡単な分子のとる構造 |
4 | アルカンなど、簡単な分子の命名法 |
5 | アルカンを中心とする有機分子の立体的配置と安定度 |
6 | キラリティーとそれに関連する現象を知る |
7 | 有機化合物に関連する基礎的な物理化学的性質と現象 |
8 | まとめのための簡単な試験。 種々の官能基 |
9 | アルコールなど、官能基を持つ化合物 |
10 | カルボン酸を中心とする有機化合物の酸、塩基。 |
11 | 脂肪酸の構造に関連する性質と現象 |
12 | 有機化合物の反応機構と反応 No1 |
13 | 有機化合物の反応機構と反応 No2 |
14 | 合成高分子の成り立ちと性質 No1 |
15 | 合成高分子の成り立ちと性質 No2 |
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テキスト・参考書及び自学自習についての情報 |
特に使用しない。 有機化学教科書の各章の初めの部分だけを学習することになる、その内容を適宜プリントで配布予定。 参考書;P.Y.Bruice 著、富岡等訳「有機化学概説」、化学同人、2006 基本内容に関連する興味ある身近な現象が別枠で紹介されており、面白い。 |
授業の形式 |
講義形式である。配布プリントを使用する。出来るだけ、日常出会う物質を例として学習したい。 そのため、課題などを、レポートを課す。講義中、参加を要する演習などもある。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
講義への参加態度、レポート提出など(30点)、試験(70点) |
本授業に関する情報 |
講義は教科書にしたがって進めることはしないが、体系的に記述されているテキストを持つことを勧める。 今年度以降,この授業は奇数年度開講になる予定なので注意すること。 |
その他 |
受講生は化学IIを受講済みであること。 |