科目情報
科目名 英語科教育教科内容論V 
クラス − 
授業の概要 EUは多様な言語・文化を内包しながら共同体として世界に大きな影響力を持つが、その政策の中でも言語が極めて重要な役割を果たしている。そのためにEU諸国は「ヨーロッパの他言語を最低一つ習得すること」を目標にしたリングァ・プログラムをはじめとして数々のプロジェクトを立ち上げ、着実にその成果を上げている。本講義では、EUの中でも特に言語教育の改革に積極的な姿勢を見せるフランスにおける外国語(英語)教育に焦点をあて、教育システムや教材分析などから、その実情と問題点を明らかにする。 
授業の到達目標 フランスと日本における外国語教育、特に英語教育の方法論を共有、分析しあうことによって、外国語教育における普遍性と個別性を解明し、外国語教育への新たな視座を構築することを目標とする。 
授業計画 それぞれの授業は教員による講義と学生による調査発表との組み合わせから構成される。
内容
1オリエンテーション(授業の目的・方針を説明し、今後の調査、発表のスケジュールを決定する) 
2EUにおける外国語教育に関する概論(1) − ヨーロッパ言語基準共通参照枠組み( Common European Framework of Reference for Languages : Learning, teaching, assessment )について〜その誕生と目的 
3EUにおける外国語教育に関する概論(2) − ヨーロッパ言語基準共通参照枠組みについて〜その内容と実際の活用 
4EUにおける外国語教育に関する概論(3) − ヨーロッパ言語・ポートフォリオ (The European Language Portfolio)について 
5フランスの外国語教育(1) − フランスの概要(地理、歴史、言語、政治)と外国語(英語)教員養成 
6フランスの外国語教育(2) − フランスの教育制度と外国語(英語)教育の位置づけ 
7フランスの外国語教育(3) − フランスにおける早期外国語(英語)教育〜その実践と問題点 
8フランスの外国語教育(4) − フランスにおける語学力(英語)の評価方法 
9フランスの英語教材分析(1) − 語彙の面から 
10フランスの英語教材分析(2) − 文法の面から 
11フランスの英語教材分析(3) − 文化の面から 
12フランスの英語教材分析(4) − 構成の面から 
13日本の外国語(英語)教育への示唆(1) − 政策を中心に 
14日本の外国語(英語)教育への示唆(2) − 教材を中心に 
15日本の外国語(英語)教育への示唆(3) − 評価を中心に 
 
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキスト:プリントを配布する
参考書:Francis Goullier : Les outils du conseil de l'europe en classe de langue − Cadre europeen commun et Portfolios, Didier, 2006.
Christine Tagliane : L'Evaluation et le Cadre europeen commun, CLE International, 2006. 
授業の形式 演習形式 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 課題(文献調査50%、発表50%)の達成度により評価する。  
本授業に関する情報 フランス語未履修者も積極的に受講してもらいたい。 
その他