科目情報
科目名 現代思想特講 
クラス − 
授業の概要 ・「哲学(すること)」に取り組む方法にはいろいろあるが、その基本のひとつは「<常識>や<どのように主題化・考察すればよいかわかりにくいこと>を、できるだけ明確に問い、考え、話し合い、表現すること」にある。

・「哲学研究」は、「<哲学すること>を(基礎・中級のレベルまで)身につけることとそれを(他のひとたちに)伝えること」の点で力になるように、授業を進めます。また、そのことが「言論教育」とどのようにかかわるのかということも研究します。

・2011年度は、主題として、とくに「<自由な社会>の常識を問うこと」と「<笑う>人間とその社会を問うこと」を重点的に取り上げる予定です。 
授業の到達目標 ・「哲学的に」考え、話し合い、表現することの「おもしろさ」と「むずかしさ」を経験し、(教員のサポートを受けつつ)実際に自分でいくつかの「哲学的な実践」に取り組むことができる。

・「哲学することの<楽しさ・有意義>を伝えること」について、君のアイデアを明確にする。 
授業計画 1-2   ガイダンス
     「哲学すること」と「言論」

3-7   「<自由な社会>の常識」を哲学する

8-12   「<笑う>人間とその社会」を哲学する

13-14  「映像資料を活用して」哲学する

15    まとめ

以上、順不同。

・「哲学カフェ」、「対話ゲーム」などの「言論」ワークは、(ある回の授業だけでというのではなく)適宜授業で取り上げます。また、「教員への質問」は歓迎します(もちろん授業の流れを無視されては困りますが)。受講者各自が任意の主題に「哲学的に」取り組むこともサポートするから、遠慮せず、教員に働きかけてください。

・受講者全員に「積極的な授業参加や課題への取り組み」を求めたいと思います。

・「哲学研究」のねらいは、まったく「教職」に限定しません。しかし、もし「教育」という点を強調してこの授業を特徴づければ、それは、君が「どのように、哲学を学び、教えるのがよいか」ということについていろいろ考え、経験する機会になるものだと言えるだろう。  
テキスト・参考書及び自学自習についての情報 テキストは使用しない。重要な論文や本の一部を配付し、それを読み、考えることはあります。
参考書及び自学自習についての情報は、授業においてそのつど指示します。 
授業の形式 講義もあるが、授業内容の多くの部分で、「映像資料や読解資料を解釈する」、「グループで話し合う」など、学生が積極的に参加する機会がある。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常成績のみで(100点)評価する。
成績は、おもに「授業参加の積極性」と「理解度・表現力」をもとに、総合的に評価する。詳細は、最初の授業で説明する。 
本授業に関する情報 ・継続的で、積極的な授業参加を望みます。
・ただ毎回座っていればそれだけで単位がとれて当然だとか、授業中の私語や授業と関係のない用事などに厳しく対処されるのは嫌だとか思う学生は、この授業に合わないと思います。その点では、はっきり言って厳しい授業です。
・とはいえ、上記のことが守られれば、(実際には受講を通して判断してもらうしかないけれど)基本的に、親しみやすく、ていねいで、おもしろい、そんな授業でありたいと思っています。

・受講制限はありませんが、「哲学概論」を受講したことがあると授業に慣れるのが早いでしょう。 
その他