科目情報
科目名 初等理科教育 
クラス f 
授業の概要 1.小学校理科の学習テーマのいくつかについて、実際に学習活動を体験する。
2.1を通して、ア)理科学習のおもしろさとはどんなおもしろさか、イ)教師の役割、ウ)理科の役割、について考える。
3.具体的な学習テーマについて教材研究を試行する。それを踏まえ、授業展開の大筋を構想する。 
授業の到達目標 1.自分自身がおもしろさを感じる理科のあり方への手がかりをつかむ。
2.「自然にかかわる何を」 「どう」 学ぶことに意味があるのかについて、自分なりに考えられるようになる。
3.具体的な学習テーマについて、授業展開の大筋を構想できるようになる。 
授業計画
内容
1I.物・化・生・地、各領域の学習内容についての活動例を体験する。そのことを通して、ア)学習者として、気づき、発見のおもしろさに出会い、イ)教師の役割について、またウ)理科という教科の意義について、自分なりの考えを深める。
 1.生物領域の例 
2 2.生物領域の例(続き) 
3 3.地学領域の例 
4 4.地学領域の例(続き) 
5 5.物理領域の例 
6 6.物理領域の例(続き) 
7 7.化学領域の例 
8 8.化学領域の例(続き) 
9II.理科教育の課題とこれからのあり方を考える
 1.「歴史の振り返り」 や 「海外との比較」 を手がかりに 
10 2.学び (= 生きる上で欠かせない行為) のあり方、の原点に立ち返ることから
−探究学習について− 
11 3.私達自身 (= 人間) と自然とのかかわり のあり方、の原点に立ち返ることから
−環境学習について− 
12III.授業づくりへの活動
 1.教材研究の試行 
13 2.教材研究の試行(続き) 
14 3.授業の展開構想を練る 
15 4.授業の展開構想の発表会 
 
テキスト・参考書 ◇小学校学習指導要領(2008),文科省ホームページ.
◇小・中・高一貫カリキュラムへの改革を先取りした理科の授業づくり −生活に有用な探究的学びや、社会とのつながりを見据えた工夫事例集−,広木正紀・内山裕之編著(2012年春発行予定),東京書籍.
◇変わる理科教育の基礎と展望.理科教育研究会著(2002),東洋館出版社.
◇その他、必要に応じて授業の中で紹介する
◇適宜、プリントも配布する 
自学自習についての情報 自学自習に有効な資料として、前項のテキスト・参考書にプラスして、京都教育大学附属図書館でも閲覧できる月刊誌「理科教室」(日本標準発行)を挙げる。この雑誌の執筆者には現場の教師が多く、特に教材や授業展開を工夫する手がかりとして有効。 
授業の形式 講義、および、受講生の個人やグループによる活動 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平素の授業への参加度およびポートフォリオ(50%)、課題レポート等の提出物(50%) 
その他 日本理科教育学会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/sjst/)の大会に参加してみることも、理科授業の工夫に連なる諸情報を得るのに有効。今年度は、この学会の近畿支部大会が奈良で開催される予定。各地・諸校種の現職教員のほか、京都教育大学からも多くの卒論生・大学院生・教員らが発表を行う。この大会には、参加費さえ払えば誰でも参加して理科教育に関する諸情報に触れることができる。詳細は上記ホームページの「支部活動」を参照。