科目情報
科目名 国際教育協力論A 
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授業の概要 国際教育協力とは、主に途上国における教育(例えば、学校教育、識字教育、保健教育など)を改善するための「援助活動」を指す。この授業の前半では、国際教育協力が行なわれるように至った歴史的背景を理解するとともに、国際教育協力の担い手がどのような考えのもと、その実務を行なっているのかを紹介する。後半は、近年の国際教育協力において力が注がれている分野の紹介と、エチオピアを具体例としてとりあげ、エチオピアが抱える教育セクターの問題を紹介する。 
授業の到達目標 1. 国際教育協力の歴史的背景、基礎的な概念と意義を理解する。
2.近年国際教育協力において、注目されている分野の意義を理解する。
3. 途上国の教育セクターが抱える問題を理解する。 
授業計画 授業計画は、イントロダクション(第1回〜2回)、国際教育協力の歴史(第3回)、国際教育協力の担い手(第4回〜6回)、国際教育協力の理論(第7回)、近年国際教育協力において重視されている分野(第8回〜12回)、エチオピアの教育セクターの現状理解(第13回〜15回)からなる。各回に予定している講義内容は次の通りである。
内容
1オリエンテーション(自己紹介、授業計画、成績の付け方など) 
2ディスカッション:開発援助とは何か?途上国に対する教育協力とは何か?  
3国際教育協力の歴史と今 
4国際教育協力の担い手I(国連機関) 
5国際教育協力の担い手II(世界銀行) 
6日本の国際教育協力に対する姿勢 
7国際教育協力の理論 
8近年の国際教育協力I(識字・インフォーマル教育) 
9近年の国際教育協力II(産業技術教育・職業訓練) 
10近年の国際教育協力III(ジェンダーと教育) 
11近年の国際教育協力VI(教育と健康) 
12近年の国際教育協力V(紛争と教育) 
13エチオピアの言語政策の歴史 
14エチオピアの教育の歴史と言語政策 
15エチオピアが抱える教育の課題 
 
テキスト・参考書 教科書は特に指定しないが、授業の内容は主に『国際教育開発論』(黒田一雄・横関裕見子編、有斐閣)、『開発と教育』(江原裕美編、新評論)を参照している。その他、授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報  
授業の形式 講師が作成するパワーポイントやプリントによる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席(1/3)、毎回の授業後に書いてもらうリアクション・ペーパーの内容(1/3)とレポート(1/3)を総合的に評価する。3回以上欠席したものに対しては単位は与えない。しかるべき理由によって3回以上欠席したものに対しては、追加のレポートを課す。 
その他 特記事項なし