| 科目名 |
政治学概論 |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
近代ヨーロッパ政治思想史を、政治制度の形成過程および社会の変化と絡めながら概観し、現在の政治の限界と可能性を探求する。 |
| 授業の到達目標 |
1．現代の政治を理解するために必要な基本的な知識、具体的には、主権、自由主義、民主主義、共和政などの政治に関わる基礎的概念の意味を正確に理解することができる。
2．現在の政治制度の成立の歴史的経緯を知ることができる。
3．現在の政治が逢着している根本問題を把握することができる。 |
| 授業計画 |
| 回 |
内容 |
| 1 | イントロダクション（政治思想史を学ぶ意義）領域国家、主権および自然法 〜 マキャヴェリ、ボダン、グロティウス |
| 2 | 近代ヨーロッパ政治思想の出発点 〜 ホッブズの思想 |
| 3 | 古典的自由主義の誕生 〜 ロックの思想 |
| 4 | 権力の分立 〜 モンテスキューの思想とアメリカ |
| 5 | イギリスにおける議会制の発展と市民社会の形成 〜 スミスの政治思想 |
| 6 | 共和政理念の復活 |
| 7 | 共和政による自由主義批判 〜 ルソーの思想 |
| 8 | 社会主義による自由主義批判 〜 マルクスの思想 |
| 9 | 共産主義批判と社会民主主義 〜 バクーニン、レーニン、ベルンシュタイン |
| 10 | 自由主義の動揺 〜近代合理主義批判と社会の変貌 |
| 11 | 独裁による自由主義の克服 〜 シュミットの思想 |
| 12 | 自由主義時代の終焉と「大きな政府」 |
| 13 | 福祉国家の基礎づけ 〜ロールズの思想 |
| 14 | 古典的自由主義の復活 |
| 15 | グローバリゼーション時代における政治の限界と可能性 |
|
| テキスト・参考書 |
テキストは使用しない。レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 |
| 自学自習についての情報 |
毎回次の授業までに、前の時間に配布したプリントを丹念に読んで復習しておくこと。
指示した参考書を読むこと。 |
| 授業の形式 |
講義形式。 |
| 評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） |
1） 1／3以上欠席したものは単位を取ることができない。
2）課題レポート（30％）、期末試験（70％） |
| その他 |
現代日本の政治に関わる事柄は、後期木曜1限開講の「政治と社会」で扱う。
国際政治に関わる事柄は、後期金曜3限開講の「政治学研究」で扱う。 |