科目情報
科目名 政治学特講 
クラス − 
授業の概要 ワイマール時代から60年代にかけて活躍したドイツの文化哲学者ジークフリート・クラカウアーの思想を、アドルノ、ベンヤミン、ルカーチの思想などと比較しながら概観し、その現在的な意義を探る。 
授業の到達目標 1.思想は政治的・社会的危機とどのように格闘するのかを理解することができる。
2.現代思想について理解を深めることができる。 
授業計画
内容
1ワイマール共和国の歴史とクラカウアーの思想的生涯の概観、およびクラカウアー思想の現代的意義について 
2探偵小説の哲学(1)〜 瓦解した世界としての近代  
3探偵小説の哲学(2)〜 実存哲学と探偵小説 
4クラカウアーの思想の転換 〜独特の歴史観の形成 
5ベンヤミンの思想(1) 〜 『ドイツ悲劇の根源』を巡って 
6ベンヤミンの思想(2) 〜マルクス主義への接近 
7ワイマール時代のクラカウアーとベンヤミン 
8クラカウアーによるサラリーマンの社会学的分析 
9『カリガリからヒトラーへ』(1) 〜 ワイマール共和国初期の映画の分析 
10『カリガリからヒトラーへ』(2) 〜 ワイマール共和国末期の映画の分析 
11ベンヤミンの思想(3) 〜『複製技術時代の芸術作品』を巡って 
12クラカウアーの『映画の理論』(1)〜 マルセイユ時代の映画論を参照しながら 
13危機の時代に映画とは? 〜クラカウアーとベンヤミンの映画論の比較考察 
14クラカウアーの『映画の理論』(2)〜 生き残った者の映画論 
15『歴史』に見られる晩年のクラカウアーの思想的境地 
 
テキスト・参考書 テキストは使用しない。レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 
自学自習についての情報 やや難解な内容を扱うので、次の時間までに配布したレジュメを基にして授業内容を復習し、理解を深めておくこと。また、指示した文献を読むこと。 
授業の形式 講義形式。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 1/3以上欠席したものは単位を取ることができない。
2〉課題レポート(二回実施、各50%) 
その他 本講義では基本的に哲学的な議論を扱う。