科目情報
科目名 栽培実習II 
クラス − 
授業の概要 前期の本授業Iに続けて,後期(一部は夏休み期間中)に集中で実施する。90月下旬に京大附属牧場における2泊の牛の飼育実習と,演習林における日帰りの森林実習および10月6日(土)〜8日(月・休日)に2泊3日で福井県かみなか農楽舎での冬野菜の収穫,郷土料理作り,魚の干物作り,ニワトリの解体,ウマ,イヌ,ネコの世話,薪割り,ソバ打ち,餅つき,ドラム缶風呂・温泉体験などの実習を行う。また2013年1月18日(金)には酒蔵の見学を行う。10〜12月・1月には月に1回,F棟南側の畑で栽培実習を実施し,作物の栽培管理や収穫,収穫物の調理と試食などを行う。最後に,これらをまとめたレポートの作成を行う。 
授業の到達目標 本授業Iと同じである。動植物との触れ合いから,五感を通じていのちの大切さや動植物との付き合い方,世話の仕方,愛情の注ぎ方などを体得し,これらが成長することの喜びを感じ取るとともに,いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し,最終的に教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を習得する。前期が作物栽培中心であるのに比べ,後期の本授業は家畜の飼育および海・山での実習が中心となる。 
授業計画 (1) 本学栽培園での栽培実習
 基本的に本授業Iと同様である。すなわち,最初の15分程度その日の実習について解説した後,作物を「育てる」実習を行った後,収穫物の調理と試食を行う。最後の10分程度はまとめの時間とする。これらは10月〜12月・1月に全部で5回程度実施するが,実施の日時は受講生の都合に合わせて決定する。最後には焼きイモパーティーと酒蔵見学を予定している。
(2) 学外での実習
 9月25日〜27日に2泊3日で京都大学附属牧場にてウシの世話を中心とした飼育実習を行う。飼料作物についての学習,ウシの餌やり,敷きわらの取替え,餌の調合などである。飼育に関する講義や牛肉のバーベキューパーティーもある。
 日帰りで京都大学附属演習林上賀茂試験地にて森林実習を9月24日に行う。森林における樹木の維持・育林学習,森林管理法,枝打ち,伐採,チェーンソウの使い方などを学習する。
 10月6日(土)〜8日(月,祭日)には学外実習として福井県若狭町にあるかみなか農楽舎にて,2泊3日で郷土料理作りをはじめとする地方の農村の文化と農家生活を体験的に学習する。ソバを自ら打ち,地元で捕まえたイノシシで鍋料理を作り,生きたニワトリを解体して肉を取り,囲炉裏で焼き鳥にする。夜には地元の温泉を体験学習する。 
テキスト・参考書 作物栽培や動物飼育に関する書籍は書店や図書館に多くはないが置いてあるので,自分の好きな本を1冊以上は読んでみて欲しい。子ども達の栽培・飼育体験に関する資料は映像物であれば,教員(土屋)が貸し出す。 
自学自習についての情報 授業時に,必要に応じて示す。 
授業の形式 実習が主であるが,その前後や実習中に説明等の講義を入れることになる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) おおむね,授業中の態度5割,最後に提出するレポート5割の配分で評価する。この評価点から,欠席率に比例して減点する。 
その他 本授業IIは,本授業Iと併せて履修しなければならないので,注意されたい。前期のIは月曜日の3・4限目に設定するが,後期のIIは月曜日の授業は月に1回程度であり,残りは学外の集中授業となることにも注意。 また,本授業は「食農教育の実践II ーいのちを育てて食べるー」と合同実施であるので,同一年ではどちらかしか履修できない。
学外での実習が含まれており,これには交通費,宿泊費,実習費が必要となる。交通費は学校団体として通常料金の半額,宿泊費は1泊3食付きで,京大牧場が平均2,500円,かみなか農楽舎が平均6,000円程度である。後者にはさらに実習費(入湯費を含む)が3,000〜4,000円加算される。