科目情報
科目名 育児学 
クラス − 
授業の概要 少子化が進行する社会にあって、子どもを理解し、触れ合う機会が家族や地域においても少なくなっている。あらためて、生きること・育つこと・育てることの意味を子どもの立場、親の立場、社会の立場から考えながら講義する。 
授業の到達目標 子どもの発達を理解することを通して、自らの成長過程をふりかえり、誕生から成長発達していく人間発達のプロセスを理解する。親性、次世代育成について考える視野をもつ。 
授業計画
内容
1育児と保育:子どもを育てること・子どもが育つこと・生きること 
2子どもの心身の発達I
妊娠と胎児の発育 
3子どもの心身の発達II
「誕生」と親の規定 
4子どもの心身の発達III
成長・発達のメカニズム 
5【実習】 
幼児視野体験、誤飲チェック、離乳食と介護食、母乳ミルクの検証 
6【実習】
子どもの成長発達記録の作成
成長発達にそった「遊び」を考えたおもちゃの制作 
7子どもとして育つI
性別とは:性別と性の分化
性別と子育ち・ジェンダー:女の子であること・男の子であること 
8子どもとして育つII
「子ども」という存在:前近代社会の子ども
「子ども」の誕生:近代家族にみる子ども―愛情と保護 
9子どもとして育つIII
日本社会にみる子育て観の特徴:母子一体感・子ども中心主義・母性イデオロギー
育児問題と虐待 
10親として育つI
性別と産育/母子手帳・父子手帳から学ぶ 
11親として育つII
子育て:母親であること・父親であること、親性へ 
12親として育つIII
子どもが育つ環境と子育て支援:さまざまな「家族」、家庭養護・社会的養護のあり方 
13【実習】
子育て家族との交流・乳幼児とのふれあい・親へのインタビュー 
14子どもの家庭内の事故と乳幼児死亡率 
15【施設見学:子どもの事故と虐待】
乳幼児用AED・心肺蘇生法の実習
京都市子ども保健医療相談・事故防止センター「京あんしんこども館」 
 
テキスト・参考書 岡野雅子・松橋有子・熊澤幸子他2名『新保育学』南山堂
授業内で、適宜資料配布の予定。 
自学自習についての情報 また、京都市こどもみらい館における「学生のための保育者養成講座」を活用するなど、乳幼児理解を積極的にすすめる
こと。 
授業の形式 講義中心。実習を複数回組み込む。適宜,DVDを使用。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 試験もしくはレポート(60%) 実習レポート(25%) 授業態度(15%)
2/3以上の出席で評価対象とする。 
その他 学外実習を含むため、真摯な授業態度がのぞまれる。
学外施設見学・研修の日程等は「土曜日」あるいは「日曜日」となる。後日調整する。