科目情報
科目名 社会科教育特別演習II 
クラス − 
授業の概要 「社会認識形成」をふまえた「市民的資質育成」のための社会科授業はどのようにして設計すればよいか,演習形式で考えます。そのために、国内・国外(主としてイギリス)の授業記録の視聴と分析,教材やテキストの追試(参加者全員で教師役と生徒役を分担)・ワークショップ,教材開発等を受講生の希望に基づいて行います。 
授業の到達目標 「社会認識の形成」と「市民的資質の育成」を組み込んだ社会科授業とはどのようなものかを理解し,授業を評価する,自力で授業を設計する見通しを持つことができる。 
授業計画 1.ビデオ記録の視聴を中心とした,国内・国外の市民性教育の現状の紹介。(4回)
2.英国の新教科「シティズンシップ」に関連して、テキストや教材を分担して追試し、その学習方法論を論じあう。(7回)
3.1・2をふまえ、「社会認識」や「市民的資質」を組み込んだ教材を受講生の希望に基づいて開発したり,紹介する。(4回)
内容
1オリエンテーション
日本における市民性教育や海外のシティズンシップ教育の概要とその紹介(スライド) 
2英国におけるシティズンシップに関するテキストや教材の紹介(実物) 
3日本における市民性育成をめざす授業のビデオ視聴と授業記録をもとにしたディスカッション 
4英国(イングランド)における授業のビデオ視聴と授業記録をもとにしたディスカッション 
5英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(1) 
6英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(2) 
7英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(3) 
8英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(4) 
9英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(5) 
10英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(6) 
11英国の新教科「シティズンシップ」に関連したテキストや教材の紹介と参加者全員による追試(7) 
12受講生の希望に基づいた「市民的資質」を組み込んだ教材開発,もしくは社会科教育研究室が開発中の教材の改良(1) 
13受講生の希望に基づいた「市民的資質」を組み込んだ教材開発,もしくは社会科教育研究室が開発中の教材の改良(2) 
14受講生の希望に基づいた「市民的資質」を組み込んだ教材開発,もしくは社会科教育研究室が開発中の教材の改良(3) 
15受講生の希望に基づいた「市民的資質」を組み込んだ教材開発,もしくは社会科教育研究室が開発中の教材の改良(4) 
 
テキスト・参考書 テキストとして,22年度は Hodder Education (2008)「This is Citizenship 1」,23年度は同じくHodder Education (2009)「OCR Citizenship Studies]を使用した。いずれもイギリスの中学生が使っているテキスト。なるべく最新のものを使用する予定。なお本年度の教材リソースは未定。その他、資料は必要に応じて配布する。 
自学自習についての情報 ・社会科のみでなく,道徳や特別活動等を含めた幅広い市民性育成のための教科・領域に関心のあることが望ましい。
・教材づくりのためには,身近な社会問題に関心のあることが望ましい。 
授業の形式 演習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)授業への参加状況(40%), 2)追試のために準備する担当回のレジュメ(60%) 
その他 「2」では英語の文献を配布したりもするが,語学力は全く不要.興味・関心・好奇心こそが重要.イギリスのシティズンシップの教科書や教材とはどういうものか,日本の教科書や教材とどう違うのか,まずは楽しんでもらえるとありがたい.