科目情報
科目名 現代的教育課題の教材化と授業実践 
クラス − 
授業の概要 現代的な教育課題といわれる諸教育の中で、「食育」「キャリア教育」を取り上げ、それらの基本的な考え方や教材化の視点を概説するとともに、これらの領域に積極的に取り組んでいる学校でのフィールドワークを行う。また、特別な支援を必要とする児童・生徒への授業のあり方をについても目を配るため、フィールドワークを行う。フィールドワークの結果を踏まえた事例研究を行い、実践の特質や課題を吟味していく。これらを授業化し、適切な実践をするための基本的課題や指導者に求められる力量等についいての総括討議を適宜組み込みながら、最終的には、講義全体で得た知見に基づき、受講生各人で実際に授業実践案を構想する。 
授業の到達目標 現代的な教育課題とされる諸教育について、その基本的考え方を理解するとともに、児童生徒や学校・地域の実態に応じて、適切な教材や学習方法を選択し、当該領域の授業を企画・組織し、実践していく力量を形成する。 
授業計画
内容
1イントロダクション―現代的教育課題の教材化にむけて―
本科目の位置づけや全体構想、獲得目標等について説明を行う。本科目のテーマとなる「現代的教育課題の教材化と授業実践」に関して、学校現場における意味や課題、授業化の基本的視点、教師に必要となる力量などについての解説を行う。 
2現代的諸教育の基本的考え方と教材化の視点I
1回目、2回目のフィールドワークで訪問する学校での実践内容を取り上げ、その背景や基本的考え方、教材化の視点や課題について解説する。また、特別な支援を必要とする児童・生徒に対する授業についても検討を進めていく。 
3現代的諸教育の基本的考え方と教材化の視点II
現代的教育課題についての授業実践を行う際にも重要となる、京都市の「学校運営協議会」の取り組みを中心に、京都市の教育の動向や、特色ある学校づくり、京都市の教育の直面する課題等について解説をする。 
4フィールドワークの準備
フィールドワーク(授業参観)の準備、方法、グループ分け、課題などの説明と意見交換を行う。 
5フィールドワーク(1)
京都市内の学校(小学校)へ訪問し、食育に関する授業の参観、および担当教員へのインタビューを行う。 
6事例研究(1)
フィールドワーク(授業参観・インタビュー)の結果を踏まえ、当該授業について、授業計画、教材・教具、指導方法、児童生徒の理解・参加といった視点から吟味し、実践上の課題を明らかにしていく。 
7フィールドワーク(2)
京都市内の学校(小学校)へ訪問し、授業の参観、および担当教員へのインタビューを行う。 
8フィールドワーク(2)
京都市内の学校(中学校)へ訪問し、授業の参観、および担当教員へのインタビューを行う。 
9事例研究(2)
フィールドワーク(授業参観・インタビュー)の結果を踏まえ、当該授業について、授業計画、教材・教具、指導方法、児童生徒の理解・参加といった視点から吟味し、実践上の課題を明らかにしていく。 
10現代的諸教育の基本的考え方と教材化の視点III
3回目のフィールドワークで訪問する施設での実践内容を取り上げ、その背景や基本的考え方、教材化の視点や課題について解説する。講義の後半では、フィールドワークの準備を行う。 
11フィールドワーク(3)
京都市内の関連施設へ訪問し、キャリア教育のプログラムを体験するとともに、および担当者へのインタビューを行う。 
12フィールドワーク(3)
京都市内の関連施設へ訪問し、キャリア教育のプログラムを体験するとともに、および担当者へのインタビューを行う。 
13事例研究(3)
フィールドワークの結果を踏まえ、キャリア教育について、授業計画、教材・教具、指導方法、児童生徒の理解・参加といった視点から吟味し、実践上の課題を明らかにしていく。 
14現代的教育課題の授業実践構想案の作成
講義で扱った領域の中から1領域を選択し、講義で獲得した知見に基づいて、小単元レベルで、自ら授業実践構想案を作成し、その内容について他の受講生とディスカッションをする。 
15現代的教育課題教材化の実際とその課題―総括討議―
講義全体を通して獲得した知見をもとに、現代的教育課題を教材化し、授業実践を行っていく際の基本的視座、課題、そしてそれを支える教師の力量等について総括的討論を行う。その際、他教科や特別活動との関連、学校や児童生徒の実態など、幅広い見地から、より実践の現場に即して議論を進めていく。 
 
テキスト・参考書 <テキスト>
テキストは、とくに指定しない。
<参考文献>
参考文献は講義の中で、紹介する。 
自学自習についての情報  
授業の形式  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 講義の受講状況、フィールドワークや討論への参加の積極性と課題の遂行度、講義内容の理解度、授業実践構想案及びレポートなどを総合的に評価
配点:講義の受講状況及びフィールドワーク・討論5割、授業実践構想案及びレポート5割を基準とする。 
その他 授業計画は、フィールドワークの時間数によって変更することがあります。
授業計画やフィールドワークの日程等についての詳細は、第一回の講義の際に連絡します。