科目情報
科目名 キャリア教育の理念と実践 
クラス − 
授業の概要 これからの学校教育において重要なテーマとなるキャリア教育の理念と実践について学ぶ。変化の激しい社会において求められる学力像を明らかにしつつ,キャリア教育の必要性とその方向,内容をアントレプレナーシップ教育の観点から考察する。また,具体的な実践のあり方を、小学校、中学校、高等学校の実践事例の調査研究を通じて理解し、児童生徒の発達段階や学校種に応じたキャリア教育のあり方を考察する。それらをもとに,キャリア教育の指導計画を構想する。 
授業の到達目標 1.キャリア(アントレプレナーシップ)教育の必要性と意義を社会の変化と求められる学力の観点から理解することができる。
2.キャリア教育に関する基本的事項を明らかにし、各校種での実践のあり方を事例研究を通じて理解する。 
3.キャリア教育の指導のあり方について構想する。           
授業計画
内容
1<オリエンテーション・これからの社会と教育>
・授業の到達目標や授業の進め方等のガイダンスを行う。
・これからの社会の変化と学校教育の役割について課題を理解する。 
2「職業世界の変化とキャリア教育」                     
・高度情報化社会・知識社会における産業構造の変化や雇用のあり方の変化を理解する。
・これまでの職業教育・進路指導のあり方を振り返り、キャリア教育の必要性について理解する。 
3「キャリア教育の基本構造」
・キャリア教育の基本的なカリキュラム構造と内容について理解する。 
4「勤労観・職業観とは」
・キャリア教育の中心となる勤労観・職業観について,基本的な要素を理解し,認識を深める。 
5「アントレプレナーシップとは」
・「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を何人かの起業家の事例を通して理解する。
・「アントレプレナーシップ教育」で育成する能力について理解する。  
6「アントレプレナーシップとキャリア教育」
・変化の激しい社会においては「アントレプレナーシップ(起業家精神)」が求めれることを職業世界における事例を通して理解する。
・「キャリア教育」と「アントレプレナーシップ教育」の関係を整理し理解する。  
7「21世紀の学力とキャリア教育の課題(1)」                   
・これからの学力を職業世界で求められる能力(コンピテンシー)とOEDCのPISA型学力の観点から考察する。
・コンピテンシーを状況的学習論から考察する。 
8「21世紀の学力とキャリア教育の課題(2)」 
・キャリア教育で求められる4領域・8能力の構造と関係を整理し、コンピテンシーの観点から考察する。
・機能的学力の育成のあり方について討論を通じて理解を深める。 
9「事例研究(1)・小学校」                           
・小学校でのキャリア教育の実際を事例研究を通じて理解する。        
・事例研究をもとに初等教育段階での発達課題と指導の特性を分析する。 
10「事例研究(2)・中学校」                          
・中学校でのキャリア教育の実際を事例研究を通じて理解する。        
・事例研究をもとに前期中等教育段階での発達課題と指導の特性を分析する。          
11「事例研究(3)・高等学校」                           
・高等学校でのキャリア教育の実際を事例研究を通じて理解する。        
・事例研究をもとに後期中等教育段階での発達課題と指導の特性を分析する。 
12「授業実践のポイント(1)・地域を生かした活動を軸として」             
・キャリア教育の実施にあたり,地域の様々な人的、物的資源を活かした指導のあり方について,その効果的な活用や地域との連携等,教育環境の整備について考察する。 
13「授業実践のポイント(2)・職業体験活動を軸として」               
・キャリア教育の実施にあたり,職場体験活動(商業体験やインターンシップ等を含む)を中心とした指導のあり方について、その効果的なプログラムや指導法について考察する。 
14「授業実践のポイント(3)・社会貢献型活動を軸として」              
・アントレプレナーシップ教育の視点から社会貢献型地域活動を中心とした指導のあり方について,その成果の確認や評価法について考察する。 
15「授業のまとめ」                           
・これまでの授業を振り返り,キャリア教育の今後の課題と実践の方向性について討論を行う。 
 
テキスト・参考書 テキスト:「教育の3C時代」(世界思想社)
参考文献・資料等はその都度、提示、指示する。 
自学自習についての情報 前半の授業では、教育を社会の動きとりわけ職業世界の変化の中で捉えることが求められる。日常から経済や労働、雇用に関するニュースや情報に積極的にアクセスすること。後半は調査研究に基づく事例研究である。自身の課題にそって適切に調査対象を選定し、分析・評価した結果を発表することが求められる。 
授業の形式 講義・演習・小集団での話し合い活動 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席については皆出席を前提とし、欠席者については補充の課題等を課す。評価は,小レポート(20%)事例研究レポート(20%)期末レポート(50%)並びに授業(討論)への参加状況(10%)で行う。 
その他 特記事項無し