科目情報
科目名 ジェンダー論 
クラス − 
授業の概要 この授業では、ジェンダー概念を理解し、暮らしのすみずみに潜むジェンダー秩序に気づくことを出発点としたい。教員になろうとする者にとってジェンダー概念の理解は、自らが隠れたカリキュラムとなって、生徒たちのジェンダー意識に影響を与えることを考えれば、習得しておく不可欠な認識だといえよう。自然化された文化を検討し、どのような価値観でつくられているのかを分析する力を養成し、ジェンダー平等な教育づくりを構想したい。また、ジェンダーの視点で社会を検討し、公正で平等な社会を考える場としたい。 
授業の到達目標 1.ジェンダー概念を理解し、暮らしの中のジェンダー秩序に気づく。
2.男女共同参画基本法の理念を理解し、ジェンダー公平な社会のあり方について考える力を養成する。
3.学校教育とジェンダーの課題について理解し、ジェンダー公平な教育づくりを考える力を養成する。 
授業計画
内容
1オリエンテーション ジェンダーの視点 
2文化の力を知るーージェンダー化された身体 
3文化の力を知るーー社会通念にひそむジェンダー・バイヤス 
4ジェンダー意識の形成 
5自然化された文化の検討 
6男子の人権とジェンダーとしての「男」の課題 
7学校文化の検討ーー隠れたカリキュラムという考え方 
8ジェンダー平等教育を構想する さまざまな事例を通して 
9ジェンダー秩序を考える(1)ペイドワークとアンペイドワーク 
10ジェンダー秩序を考える(2)男女共同参画社会基本法 理念と課題 
11女性に対する暴力を課題として 社会問題化の動き 
12セクシュアルハラスメントを課題に 
13家庭内暴力(夫や恋人からの暴力)を課題として 
14暴力に抗するために 対等な関係を考える 
15試験 
 
テキスト・参考書 参考文献:木村涼子・古久保さくら編『ジェンダーの視点で考える教育の現在』解放出版社2008 
自学自習についての情報 本講義ではテキストを指定していないが、ジェンダーに関する文献を1冊以上読んで受講してほしい。
ジェンダーに敏感になって社会を観察し、性による偏りに気づく習慣をつけてほしい。 
授業の形式 基本的には講義形式
授業内容にあう視聴覚教材を使用する。
受講者の声を活かし、理解を促す工夫をしたい。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) ミニレポートと中間レポート30%
試験70% 
その他 受講に際しては積極的な参加を求める。